はじめてのWeb(Flask)アプリケーション(中級者)
最後16日の10:00-11:45に行われるのが、 すでに簡単なものでも自分でPythonスクリプトを作成した経験のある中級者を対象とした「はじめてのWeb(Flask)アプリケーション(中級者)」です。
このハンズオンでは、基調講演を行うArmin Ronacher氏が開発しているマイクロフレームワークのFlaskによる簡単なWebアプリケーションの実装を通じ、実用的なPythonプログラミングの実践と、プログラミングツールの使い方を実習します。
マイクロフレームワークというだけあってFlaskは1つのPythonファイルにアプリケーション全体を持つことも可能です。このコンパクトな作りのおかげでWebアプリケーションになじみがない人にとっても取っ付きやすく、初めてのWebフレームワークとしては最適でしょう。また、しっかりとした基礎が備わっており、それをもって大規模なアプリケーションに簡単に適応します。
扱うのは以下のような内容です。
- Flaskによる、Webアプリケーションの実装
- ロギングによるデータ収集
- デバッガを使ったデバッグ実習
- プロファイラによるパフォーマンス測定
講師の石本敦夫さんは日本で唯一PEPを提出したことがあり、去年のPyCon mini JPで基調講演をしていただいた日本におけるPython界の第一人者です。
石本さんに意気込みを伺いました。
Pythonの第一歩はだいたい分かったけど、具体的に開発手順やツールの使い方に今一つ自信を持てないという方々に、二歩目、三歩目の歩み方を学んでいただけたらと思います。
現時点で一番人気のハンズオン。なんとすでに定員の2倍近くの受講希望者がいます。参加は当日先着順なので、どうしても参加されたい方は朝早めにいらしてください。
Webフレームワークパネルディスカッション
去年好評だったパネルディスカッションを、今年は全体の最後の時間帯である16日の17:45-18:30によりパワーアップした形で行います。
今年のテーマはWebアプリケーションフレームワークです。Flaskの作者であり基調講演を行うArmin Ronacherと併設イベントから各フレームワークの第一人者を迎え、Flask、Django、Pyramid、Google App Engineの利点と欠点を赤裸々に討論していただきます。各々のフレームワークに拘りがあるパネリストが集まっているだけに、侃々諤々と討論をし過ぎて「つながるPython」が「殺伐Python」になってしまうかもしれません。
その鍵を握る司会の山口能迪さんにパネルディスカッションへの意気込みを伺いました。
PythonのWebフレームワークは実は多彩で、それぞれに長所・短所があります。今回はFlaskの作者であるArmin Ronacherを交えて、各フレームワークに関して、普段みなさんが疑問に思っていることをズバッと聞き出します!
この討論を聴いていただければ、状況に応じたWebアプリケーションフレームワークの選択ができるようになるはずです。PyCon JP 2012の最後を締めるにふさわしいセッションをぜひとも聞きにきてください。
まとめと次回
前回・今回とカンファレンスの中心となるプログラムの内容を紹介してきました。次回第4回はプログラム以外の雑多な要素をいくつか紹介します。