会場は定員を大幅に上回る人数が訪れ、壁一面に立ち見の人が並ぶ大盛況なセッションとなりました。本稿では、その発表内容をレポートしたいと思います。
(編注:編集部都合で掲載が遅くなってしまいましたが、デブサミ2013の特別企画として実施された「公募レポーター」の記事を掲載させていただきます)
デベロッパーと協業する際のデザイナーの本音
「『とにかくデザイナーが必要。』これはアプリ・ハードの連携でよく言われることですが、皆さんは必要なデザイナーにリーチできていますか? うまく協業できていますか? このセッションでは、その辺りについて赤裸々に、正直に語ってみたいと思います」と語り掛け、セッションがスタート。
会場参加者に「デザイナーと協業している、またはしていたことがあるか?」と問い掛けた上で、秋葉氏はデザイナー像として「美意識が高そう、プライドが高そう、(デザイナーの人に対し)下手なことは言えない、プログラムの話をしようとするとシャットダウンしてしまい自分の世界に入り込む…もしかしたらそういう傾向はある…かもしれません」とコメント。
その上で、自身もデザイナーとしてデベロッパー(開発者)の人から頼まれることもあり、デザイナー視点から思うことについても心情を吐露していきます。例えば、
- 「綺麗にして欲しい」→「何を?」
- 「かっこよくして欲しい」→「うん、気持ちは分かるけれども…」
- 「ダサいので何とかして欲しい」→「うん、気持ちは..(以下略)」
といったように。
秋葉氏はこういった例を挙げつつ、会場の参加者に「もし発注するとして、具体的にきちんと説明できているでしょうか?」と問い掛けます。"デザインで何かを解決して欲しい"とは思っているのだろうけど、その辺りの意図をデザイナーに伝えられているのかどうか、と。
先の例で言えば、
- 「綺麗にして欲しい」→これは、情報を見やすく整理して欲しいのかもしれない。
- 「かっこ良くして欲しい」→これは、伝えたいことがちゃんと伝わるようなビジュアルを欲しているのかもしれない。
- 「ダサいので何とかして欲しい」→アートな要素を入れて欲しいのかもしれない。
秋葉氏はこのような状況でデザイナーに意図を伝える、デザインを考える時に考えることとして、以下の4つをポイントとして挙げました。
- コンセプトメイキング
- 画面の設計
- デザイン・実装
- 演出(当日は時間の都合もあり、4つ目の演出については割愛となりました。詳細はスライド資料を参照いたければと思います)