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Scott Guthrie氏 Blog翻訳

Windows Azure SDK 2.0 for .NETリリースのお知らせ

連載:ScottGu's Blog翻訳

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PowerShell:大量の新しい自動コマンド

 今回のリリースで、Windows Azure PowerShell(別でダウンロードします)は、PowerShell 3.0をサポートするようになりました。今回のリリースには、新しいPowerShell cmdletが数多く含まれており、Windows Azure Webサイト、クラウドサービス、 仮想マシン、Service BusやWindows Azure Storeなどのアプリケーションサービスを自動化できます。ここからこれらの変更について確認できます。

 以下はいくつかの新機能の例になります。

Webサイト

 以下のコマンドで、PowerShellコンソールからHTTPおよびアプリケーションログのストリーミングログを取得できます。

>>> Get-AzureWebsiteLog <your website> -Tail  

クラウドサービス

 すべてのWebやワーカーロールを並行してアップグレードする同時アップグレードオプションを選択すれば、より高速に展開できます。

>>> Set-AzureDeployment -Mode Simultaneous

仮想マシン

 以下の2つのコマンドで、新しいメモリの大きい仮想マシン、A6&A7を使用できます。

>>> New-AzureVM 

>>> New-AzureQuickVM 

 また、Azureで新規作成した仮想マシンに対して、PowerShell cmdletやスクリプトを簡単に実行できるように、PowerShell を通じてVSを作成すると、デフォルトでPowerShell Remotingが有効になります。

Service Bus

 新規追加されたcmdletで、Service Bus名前空間を作成、一覧化、削除できるようになりました。

Windows Azure Store

 PowerShellからAzure Storeアドオンが管理できるようになりました。利用可能なアドオンの一覧化や購入、購入したアドオンの確認、購入したアドオンのアップグレードも可能です。

 例えば、以下のコマンドは、MongoLab(Windows Azure Storeパートナー)からMongoDB サービスの作成および展開を行います。

>>> New-AzureStoreAddOn myMongoDB -AddOn mongolab -plan free -Location “West US”

Storage

 PowerShellを通じたBlob CRUD実施をサポートするようになり、Storage Blobコンテナの管理、Blobコンテンツのアップロード/ダウンロード、Blobのコピーができるようになりました。これにより、アプリケーションを開発している時に、アプリケーションに対する初回データを提供したり、簡単にStorageアカウントをチェックできます。

Web/ワーカーロールに対するスキャフォールディングcmdlet

 新しいスキャフォールディングのcmdletを追加しました。

 Add-AzureWebRoleやAdd-AzureWorkerRoleを使用して、一般のWeb/ワーカーロールに対するプロジェクトが作成できるようになりました。New-AzureRoleTemplateを使用して、-TemplateFolderパラメータで、Add-AzureWebRoleまたはAzureWorkerRoleで使用できる独自のロールテンプレートを生成できます。

その他の更新情報

 今回のリリースのその他の更新/変更です。

  • WindowsAzure.Diagnostics.dllは、WindowsAzure.StorageClient.dllに依存しなくなりました。診断と衝突することなくアプリケーションにWindowsAzure.Storage 2.0 NuGetパッケージをインポートおよび使用できます。
  • Windows Azure SDK 2.0は、Windows Azure SDK 1.6のサイドバイサイドのサポートを終了し、Windows Azure SDK 1.8および1.7のサイドバイサイドをサポートしています。そのため、SDK 2.0を同じマシンにインストールするとSDK 1.6サービスはデバッグできません。
  • WindowsAzure.ServiceRuntime.dll、 WindowsAzure.Configuration.dll、キャッシュのアセンブリは、.Net framework 4.0ランタイムに対して構築されます。そのため、Windows Azure SDK 2.0に移行した後は、フレームワーク3.5から4.0へターゲットを変更する必要があります。
  • Windows Azureクラウドサービスのサポートポリシーを公開しました。詳細は、http://support.microsoft.com/gp/azure-cloud-lifecycle-faqで確認できます。

より詳しく学ぶには

 今回のSDKリリースについての詳細や、実際使用しているところのデモなどは、Channel9にある最新のCloud Cover Showでご確認ください。

まとめ

 今回のリリースには、より素晴らしいクラウドソリューションを構築できる多くの新機能が含まれています。

 もしまだWindows Azureアカウントをお持ちでなければ、無償トライアルにサインアップして、上記機能をすぐにお試し頂けます。アプリの構築方法などの詳細は、Windows Azure Developer Centerで確認してください。

 Hope this helps,

 Scott

 P.S.ブログに加え、現在Twitterを使って簡単な更新やリンク共有を行っています。twitter.com/scottguで、私をフォローしてください。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト Chica(チカ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

Scott Guthrie(Scott Guthrie)

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