クラウドサービス:メモリの大きいVSインスタンスのサポート
2週間前に、Windows Azure IaaSのリリースについてお知らせしました。その一部として、新しい4 core x 28GB RAM(A6)および8 core x 56GB RAM(A7) VMサイズを使用してメモリの大きいIaaS VMが作成できるようになりました。
今回のWindows Azure SDK 2.0 for .NETリリースから、クラウドサービスもこれらと同じVMサイズに展開できるようになりました。
VSサイズの詳細については、http://msdn.microsoft.com/en-us/library/windowsazure/dn197896.aspxをご確認ください。
クラウドサービス:同時更新オプションで高速展開をサポート
今回のリリースには、クラウドサービスの展開や更新の回数を改善させるための改良点が数多く含まれています。
新しくサポートする展開オプションの中に、クラウドサービスの“Simultaneous Update”があります(“Blast Option”と呼ばれることがあります)。このオプションを使用するときは、デフォルトのクラウドサービスで行われるドメインのアップグレードを飛ばして(サービス全体がダウンしないように、クラウドサービスのパーツを順序をもってアップグレードします)、すべてのロールやインスタンスを同時にアップグレードします。
今回のリリースで、この同時更新ロジックがWindows Azureで行われます(クラウド側で)。
これには、クラウドサービス更新をより高速に行えるという利点があります。
すべてのロールが同時に更新されるので、本番環境で通常の更新に使用する場合は気をつけてください(ユーザがアプリのダウンタイムにぶつかる危険性があります)。これは開発およびテスト環境の更新を素早く行いたい(または更新間にあるちょっとしたダウンタイムが気になる)時や、本番環境で短いダウンは気にしていられないようなアプリの緊急更新対応時には、優れたシナリオです。
同時更新をVisual Studioで行うには、クラウドサービスの発行ウィザードにある“Advanced Settings”タブを選択して、Deployment updateチェックボックスの横にある“Settings”リンクを選択してください。
これにより新しいダイアログが立ち上がるので、その中の新しい“Simultaneous update”オプションを選択してください。
保存すると、クラウドサービスへの更新は、このオプションを使用して行われるようになり、すべてのロールやインスタンスは同時に更新されます。