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Scott Guthrie氏 Blog翻訳

Windows Azure:新しい分散・占有型・高性能キャッシュサービス+素晴らしい新機能追加

連載:ScottGu's Blog翻訳

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.NETアプリケーションからプログラムでキャッシュサービスを使用

 .NETもしくはASP.NETアプリケーションでキャッシュサービスを使用するのは簡単です。Visual Studioプロジェクトを右クリックして、"Manage NuGet Packages"コンテキストメニューを選択し、“Windows Azure Caching”NuGetパッケージをNuGetオンラインギャラリーで検索して、それをアプリケーションに追加します。

 NuGet Windows Azure Cachingパッケージをインストールしたら、web.config/app.configファイルを開いて、アプリケーションの設定ファイルのdataCacheClientセクションにあるキャッシュサービスのエンドポイントURLとアクセスキーを置き換えてください。

 これを実行したら、以下のようなコードで、.NET Cache APIを使用してキャッシュサービスからプログラムでアイテムの設置および取得が可能になります。

 プログラムでキャッシュに追加するオブジェクトは、自動的にキャッシュサービスに永続化され、同じキャッシュサービスインスタンスを使用している任意の数のVM、Webサイト、Mobile Services、クラウドサービス間で共有できるようになります。

 キャッシュは、非常に速く(ネットワークのエンドツーエンドで平均約1msで取得)、GB単位のインメモリのコンテンツを100単位で保存できるので、ソリューションのスケーラビリティ、パフォーマンス、可用性を劇的に向上させることができます。

 Windows Azure Caching APIについての詳細は、ドキュメントセンターでご確認ください。

キャッシュサービスを使用して、Webファーム全体でASP.NETセッション状態を有効化

 新しいWindows Azureキャッシュサービスには、ASP.NETセッション状態を保存するキャッシュサービスを簡単に使用できるようにするASP.NETセッション状態プロバイダが付属してきます。これにより、任意の数のサーバに渡ってASP.NETアプリケーションが展開でき、お客様がWebファームで最後にヒットしたサーバであったかどうかに関わらず、お客様のセッション状態をサーバ上で利用できます。

 ASP.NETセッション状態のキャッシュプロバイダを有効にするのは、非常に簡単です。web.configファイルに以下の設定を追加するだけです。

 お客様がアプリケーションのWebファーム内のどのWebサーバにでもヒットできるようになったら、セッション状態が利用可能になります。

 ASP.NETのためにサポートしている>ASP.NETセッション状態プロバイダまたは>出力キャッシングプロバイダについての詳細については、ドキュメントセンターをご参照ください。

モニタリングとキャッシュのスケーリング

 キャッシュサービスが展開されたら、Windows Azure管理ポータルのMONITORタブで、キャッシュの活動と使用状況を追跡できます。帯域幅の使用、キャッシュミス率、メモリの使用、読み込みリクエスト/秒、書き込みリクエスト/秒などの便利な情報が取得できるので、実世界のトラフィックパターンに基づいてスケーリングの決定を行うことができます。

 他に興味のあるメトリックを表示したり、デフォルトに追加したりして、モニタリングページをカスタマイズすることができます。上記の"Add Metrics"ボタンをクリックすると、これを簡単に設定するためのUIが表示されます。

 アプリケーションへのトラフィック増加に対応してキャッシュを拡張する場合は、SCALEタブで要件に応じてキャッシュの提供やサイズを簡単に変更できます。

 この例では、まず5GBのプレミアムキャッシュを作成しました。スケールアップしたい場合は、下にあるスライダを140GBまで拡張して"Save"ボタンをクリックするだけです。これにより、すでにその中で永続化されている既存データを失うことなく、キャッシュを動的にスケール変更します。

 これにより、アプリケーションの負荷が増加する場合はキャッシュをスケールアウトしたり、アプリケーションが多くのメモリを必要としないため費用の節約したい場合はキャッシュサイズを小さくすることが非常に簡単になります。

詳細について

 新しいWindows Azureキャッシュサービスにより、Windows Azureアプリケーションをまさにスーパーチャージすることができます。仮想マシン、Windows Azure Webサイト、Mobile Services、クラウドサービスのどれで実装されているかに関わらず、Windows Azureアプリケーションのどこからでも使用することができる専用のキャッシュが提供されます。

 アプリの高速化、スケーラビリティの向上、さらなる堅牢化の実現に役立つでしょう。

 詳細については、キャッシュサービスドキュメントをご参照ください。キャッシュのサイズや価格の詳細については、ここでご確認ください。

 その後、Windows Azureの管理ポータルを使用して、Windows Azureキャッシュサービスをお試しください。

次のページ
AutoScale:Webサイト+VM、週末スケジュール、AutoScaleの履歴の対するスケジュールのアップデート

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WINGSプロジェクト Chica(チカ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

Scott Guthrie(Scott Guthrie)

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