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Scott Guthrie氏 Blog翻訳

Windows Azure:新しい分散・占有型・高性能キャッシュサービス+素晴らしい新機能追加

連載:ScottGu's Blog翻訳

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Webサイト:StorageアカウントへのWebサーバログ

 今回のリリースでは、Windows Azure Storageアカウントに直接HTTPログを書き込むように、Windows AzureのWebサイトを構成することができます。これにより、無期限に保存できるテキストBlobとしてHTTPログを永続化することが非常に簡単になり(Storageアカウントは大量データを維持できるため)、それを後で使用してリッチなデータマイニング/分析を実施することもできるようになります。

BlobとしてHTTPログファイルをWindows Azure Storageに保存

 HTTPログをBlobストレージに直接書き込めるようにするには、Windows Azure管理ポータルを使用してWebサイトに移動し、CONFIGUREタブをクリックします。その後SITE DIAGNOSTICSセクションに移動します。

 "Web Server Logging"をオンにすると、ファイルシステム上もしくはStorageアカウントのどちらにログを保存するかが選択できます(Storageアカウントのサポートは新機能です)。

Storageアカウントへのログ

 StorageアカウントにWebサーバログを保持する場合、緑のmanage storageボタンをクリックすれば、使用したいStorageアカウントとBlobコンテナをどちらも指定することができます。これにより、両方の設定ダイアログが表示されます。

 デフォルトでは、Storageアカウントに保存されたログが削除されることはありません。CONFIGUREタブのsite diagnosticsセクションにあるSet Retentionチェックボックスを選択すると上書きできます。ログが自動的に削除された後、ログに残す日数を指定する代わりにこれを使用することができます。

 ログを永続化する方法の設定が完了したら、設定を保存するためにポータルでSaveをクリックすると、Windows Azure Webサイトが自動的に指定したStorageアカウントのBlobコンテナにHTTPログデータをアップロードします。

 ログは、継続的にBlobアカウントにアップロードされるので、すぐにログファイルが表示され、その後、トラフィックがWebサイトをヒットするたびにログは増加していきます。

ログの分析

 HTTPログファイルは、ログファイルと関連のあるアクティビティが簡単に確認できるような命名規則を使用してBlobコンテナに永続化されます。ログ形式の命名規則は次のとおりです。

[sitename]/[year]/[month]/[day]/[hour]/[VMinstancename].log

 HTTPログ自体は、標準のHTTPログファイル形式で、さまざまな設定を保存するプレーンなテキストファイルです。

 さまざまなツール(Visual Studioサーバーエクスプローラ、サードパーティのストレージツールなど)を使用して簡単にログファイルをダウンロードしたり、プログラムでスクリプトやアプリを書いて、ダウンロードしてマシン上に保存したりできます。

 ファイルのコンテンツは、標準のHTTPログ形式なので、さまざまなツール(無償または商用のどちらでも)を使用して、コンテンツを解析および分析ができます。

 より高度なシナリオでは、Windows Azure HDInsightサービスを使用して、自分のHadoopクラスタをスピンアップすることもできます。HDInsightにより、MapReduceや分析ジョブを実施するために使用可能なWindows Azure上のHadoopクラスタを簡単にスピンアップおよびティアダウンすることができます。

 HDInsightは元々Windows Azure Blobストレージをサポートしているため、そこに保存されているWebサイトのログファイル上で独自のMapReduceジョブを実施するためにHDInsightを使用することができます。これにより、サイトのトラフィックの理解と分析、またそこから豊かな洞察を得ることができるよりリッチな方法が提供されます。

操作ログ:リッチなフィルタリング

 今回のリリースで、Windows Azureの操作ログ機能にいくつかの新機能を追加しました(Windows AzureポータルのMANAGEMENT SERVICESセクションでアクセスできます)。

 STATUSTYPESERVICE NAMEという追加のフィールドに基づいてフィルタリングできるようになりました。これは、既存の2つのSUBSCRIPTIONおよびTIMEフィルタに追加されたものです。

 これにより、探している特定のログアイテムのフィルタリングがさらに簡単になります。

まとめ

 今回のリリースには、よりよいクラウドソリューションを構築するための素晴らしい機能が数多く含まれています。

 もしまだWindows Azureアカウントをお持ちでなければ、無償トライアルにサインアップして、上記機能をすぐにお試し頂けます。アプリの構築方法などの詳細は、Windows Azure Developer Centerで確認してください。

 Hope this helps,

 Scott

 P.S.ブログに加え、現在Twitterを使って簡単な更新やリンク共有を行っています。twitter.com/scottguで、私をフォローしてください。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト Chica(チカ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

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Scott Guthrie(Scott Guthrie)

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