解説
コンソールアプリケーションは、CUIで使うアプリケーションです。文字列の引数を指定して実行ファイルを起動し、結果を文字列で返します。
GUIアプリケーションはウィンドウを作ったり、ウィンドウ上に表示する部品を作ったりと大変ですが、コンソールアプリケーションは入力を受け取り、計算をして結果を戻すだけなので簡単に作れます。そのため、自分でプログラムを書き始めると、よく作るようになります。
また、コンソールアプリケーションは動作がシンプルで、文字列で入力をおこない、出力を文字列で受け取れるという構造のため、他のアプリケーションから呼び出されることも多いです。
アプリケーションの処理の中で、コンソールアプリケーションを呼び出して、結果を文字列で受け取る。そういった、まるで関数のような使い方で使用されることもあります。特に、OSに最初から入っているようなコンソールアプリケーションは、そういった使われ方をよくします。
そのため、こういったアプリケーションもあると覚えておくとよいです。
また、GUIで使うアプリケーションは、「GUIアプリケーション」や「ウィンドウアプリケーション」(window application)と呼ばれます。
サンプル
Windowsで、「コマンド プロンプト」を起動して、コンソールアプリケーションを利用してみます。
ここでは、Windowsに標準で入っている「Ping.exe」を利用してみます。「Ping.exe」は、TCP/IPネットワークを診断するプログラムです。指定のIPアドレスに、到達可能か、またどれぐらいの時間で到達できるかなどを調べることができます。
「ping 192.168.1.1」のように「実行ファイル名」「引数」を指定することで、結果を文字列で得られます。
「コマンド プロンプト」の起動
- 1. [Win]+[R]を押下。
- 2. 「ファイル名を指定して実行」ダイアログが出る。
- 3. 「cmd」と入力。
- 4. [Enter]を押下。
「コマンド プロンプト」を利用したコンソールアプリケーションの利用
例1)コマンドラインツールである「Ping.exe」を利用してみる
- 1. 「ping 192.168.1.1」と入力。
- 2. [Enter]を押下。
192.168.1.1 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 192.168.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=255 192.168.1.1 の ping 統計: パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、 ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒): 最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms
例2)コマンドラインツールである「Ping.exe」を利用してみる
- 1. 「ping 192.168.1.2」と入力。
- 2. [Enter]を押下。
192.168.1.2 に ping を送信しています 32 バイトのデータ: 192.168.1.6 からの応答: 宛先ホストに到達できません。 192.168.1.6 からの応答: 宛先ホストに到達できません。 192.168.1.6 からの応答: 宛先ホストに到達できません。 192.168.1.6 からの応答: 宛先ホストに到達できません。 192.168.1.2 の ping 統計: パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、