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テスト自動化研究会の『システムテスト自動化 標準ガイド』を15倍あなたの力にする話

『システムテスト自動化 標準ガイド』の第5章 ~ テストウェアアーキテクチャって何かカッコいいね!

テスト自動化研究会の『システムテスト自動化 標準ガイド』を15倍あなたの力にする話 【第5回】

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 『システムテスト自動化 標準ガイド』(通称『ギア本』)第5章の翻訳を担当した、テスト自動化研究会の吉村好廣です。章のタイトルである「テストウェアアーキテクチャ」という言葉が新鮮で、いったいどんなことを論じてあるのかとても興味が出たため、この第5章の翻訳担当を名乗り出ました。実際に翻訳を始めてみると、かなり難解な部分もあり苦労しました。本稿では第5章のそんな難解なところを、当方の理解の範囲で説明したいと思います。

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テストウェアアーキテクチャって何でしょうか?

 ギア本では、システムテストの自動化についての数々のノウハウが説明されています。このノウハウに共通する重要なことは、自動化されたシステムテストが繰り返し実行されるということです。つまり、機能拡張のためのバージョンアップや、バグフィックスによるマイナーリリースを常に繰り返すようなシステムをテストの対象としています。そして、システムテストが繰り返し実施されるシステムにおいて、自動化テストのための様々な資産をどう管理するかを考えることが、テストウェアアーキテクチャを考えるということになります。

 テストウェアアーキテクチャという言葉を見て想像するのは、「テストに関連する何か(テストウェア)についての構造や考え方、方針(アーキテクチャ)を示すものではないか」ということでしょう。では、肝心の「テストウェア」とは何でしょうか?

 テストウェアには、図1のように自動テストを実装してから、実行し、報告するまでのすべての成果物が含まれています。

図1:テストウェア成果物についての階層構造
図1:テストウェア成果物についての階層構造

 図1を見て分かるように、テストウェアには様々な種類の情報が含まれており、これらをそれぞれを、ギア本では「テストウェア成果物」と呼んでいます。テストウェア成果物には、次のような種類があります。

  • テストエンジニアが作成する「テスト資料
  • テストの実行によって生成される「生成物
  • レポーティングのために作成される「二次生成物

 注意してほしいのは、テストの実行の結果に生成される「生成物(実際の出力)」や、ログや差分レポートやステータスといった「二次生成物」も、テストウェアとして管理すべきであるという点です。これらテストウェアをどう管理していくかを決めることが、テストウェアアーキテクチャを構築することになります。

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テストウェア管理のための4つの課題

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この記事の著者

吉村 好廣(ヨシムラ ヨシヒロ)

フリーランス。テストをキーワードにプロジェクトを渡り歩いているが、テストだけにこだわらず、上流工程からプログラミングやDBチューニング、インフラ構築まで手掛けるマルチタレント。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/8871 2015/08/03 14:00

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