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IoT Starter Studio

Wi-FI拡張も簡単! Rubyが使えるGR-CITRUSで電子工作を始めよう

IoT Starter Studio 第17回

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 本連載では、IoTハックに興味のある人に向けて、ハッカブルなIoTデバイスを紹介していきます。今回はRubyが使える小型ボード「GR-CITRUS」を紹介します。

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 こんにちは、エンジニアのちゃんとく(@tokutoku393)です。本業ではPHPでバックエンド開発をする傍ら、テクニカルライターとしてdotstudioに参加しています。

 「IoT」というワードが流行って久しく、個人でハックを楽しむ人やイベントも増えてきました。現在では従来の主な開発言語であるC言語やArduino言語に加えて、ウェブエンジニアに馴染みの深い言語で開発できるIoTデバイスが増えてきています。

 今回は、Rubyと同じように扱えるmrubyで制御でき簡単にWi-Fi拡張もできる小型ボード「GR-CITRUS」を紹介します。

GR-CITRUSとは

 がじぇっとるねさすが発売している小型の開発ボードです。Chrome App「Rubic」を使ったmrubyでの開発やArduino互換のスケッチが利用できます。

GR-CITRUS

  • 正式名称:GR-CITRUS(じーあーるしとらす)
  • 電源供給方法:Micro USB
  • Wi-Fi:非搭載(WA-MIKANで拡張可能)
  • Bluetooth:非搭載
  • 税込価格:-NORMAL 2,200円/-FULL 2,400円

注意

 GR-CITRUSにはFULLとNORMALがあります。違いはピンヘッダ実装の有無のみで機能は同一ですが、半田付けが苦手な方にはFULLがオススメです。記事内で紹介する写真はすべてGR-CITRUS(-FULL)を使用しています。

Rubyのように書けるmrubyで制御

 mrubyは機器やアプリへの組み込みに最適化された省メモリ版Rubyです。関数やGemの違いはありますが、Rubyと同じように記述することができます。GRシリーズ従来のArduino互換で、Arduino言語のスケッチを利用することも可能です。

WA-MIKANを使って簡単にWi-Fi拡張

写真手前がWA-MIKAN(-FULL)
写真手前がWA-MIKAN(-FULL)

 WA-MIKANは、Wi-FiモジュールであるESP8266を搭載したボードです。WA-MIKAN単体でも使用することができますが、GR-CITRUSに差し込むだけで拡張でき(-FULLの場合)、GR-CITRUSからESP8266のファームウェア書き換えも可能になります。

小型なボディに多彩な機能

 GR-CITRUSは5cm程度の小型ボードですが、搭載されているRX631というマイコンにはリアルタイムクロックや温度センサーが内蔵されており、単体で時計や温度計を作成可能です。MP3やWAVファイルを読み書きできるスケッチも用意されており、WA-MIKANのSDカードから再生するプレイヤーも容易に作成できます。

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この記事の著者

ちゃんとく(dotstudio株式会社)(チャントク)

 大学までは文系で法学を学んでいたが「モノを作れる人」に憧れて知識ゼロからエンジニアに転身。本業ではPHPでWebサーバサイド開発を担う傍ら、テクニカルライターとしてdotstudioに参加している。 Node.jsユーザグループ内の女性コミュニティ「Node Girls」を主催。趣味の電子工作では日本最大のIoTコミュニティ「IoTLT」では体当たり電子工作を発表中。 Twitter: @tokutoku393 URL: dotstudio株式会社

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/10244 2017/06/15 14:00

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