こんにちは、エンジニアのちゃんとく(@tokutoku393)です。本業ではPHPでバックエンド開発をする傍ら、テクニカルライターとしてdotstudioに参加しています。
「IoT」というワードが流行って久しく、個人でハックを楽しむ人やイベントも増えてきました。現在では従来の主な開発言語であるC言語やArduino言語に加えて、ウェブエンジニアに馴染みの深い言語で開発できるIoTデバイスが増えてきています。
今回は、Rubyと同じように扱えるmrubyで制御でき簡単にWi-Fi拡張もできる小型ボード「GR-CITRUS」を紹介します。
GR-CITRUSとは
がじぇっとるねさすが発売している小型の開発ボードです。Chrome App「Rubic」を使ったmrubyでの開発やArduino互換のスケッチが利用できます。
GR-CITRUS
- 正式名称:GR-CITRUS(じーあーるしとらす)
- 電源供給方法:Micro USB
- Wi-Fi:非搭載(WA-MIKANで拡張可能)
- Bluetooth:非搭載
- 税込価格:-NORMAL 2,200円/-FULL 2,400円
注意
GR-CITRUSにはFULLとNORMALがあります。違いはピンヘッダ実装の有無のみで機能は同一ですが、半田付けが苦手な方にはFULLがオススメです。記事内で紹介する写真はすべてGR-CITRUS(-FULL)を使用しています。
Rubyのように書けるmrubyで制御
mrubyは機器やアプリへの組み込みに最適化された省メモリ版Rubyです。関数やGemの違いはありますが、Rubyと同じように記述することができます。GRシリーズ従来のArduino互換で、Arduino言語のスケッチを利用することも可能です。
WA-MIKANを使って簡単にWi-Fi拡張
WA-MIKANは、Wi-FiモジュールであるESP8266を搭載したボードです。WA-MIKAN単体でも使用することができますが、GR-CITRUSに差し込むだけで拡張でき(-FULLの場合)、GR-CITRUSからESP8266のファームウェア書き換えも可能になります。
小型なボディに多彩な機能
GR-CITRUSは5cm程度の小型ボードですが、搭載されているRX631というマイコンにはリアルタイムクロックや温度センサーが内蔵されており、単体で時計や温度計を作成可能です。MP3やWAVファイルを読み書きできるスケッチも用意されており、WA-MIKANのSDカードから再生するプレイヤーも容易に作成できます。