SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Microsoft AzureのNoSQLデータベース「Cosmos DB」を使ってみよう

Microsoft AzureのNoSQLデータベース「Cosmos DB」における実装方法を知る

Microsoft AzureのNoSQLデータベース「Cosmos DB」を使ってみよう 第3回

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 本連載では、Microsoft Azureのサービスラインナップの1つで、NoSQLデータベースのPaaSであるCosmos DBについて全4回(概要/設計/実装/運用)に分けて説明します。3回目の今回は、実装編として実際にCosmos DBを触ってみます。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

 Cosmos DBは「ドキュメント」「キーバリュー」「グラフ」「列指向」の4つのデータモデルをサポートしたデータベースです。本記事ではその中から、ドキュメント形式のデータモデルを対象とします。ドキュメント形式のデータモデルの操作には「DocumentDB API」を使います。

 DocumentDB APIは、SQLを使ってデータを参照することができるAPIで、.NET、Java、NodeJS、Python用のライブラリが用意されています。

 では、データの入れ物となるデータベースとコレクションの作成、実際のデータであるドキュメントの作成までを順に、.NET(C#)で実装していきます。また、Cosmos DBはローカルマシンで動作する「Cosmos DB Emulator」の使用を前提としています。Cosmos DB Emulatorは無償で使用することができるため、今回のようなサンプルの動作確認程度であれば、まずはEmulatorを使うことをお薦めします。もちろん、Emulator向けに実装したコードは、接続先やキー等の設定情報を除けばAzure上のCosmos DBでそのまま使うことができます。

対象読者

  • Microsoft Azureや他のクラウドサービスを利用している方
  • NoSQLデータベースを利用している方
  • Cosmos DBの仕組みを理解したい方

検証環境

 本記事では、以下の環境で動作を確認しています。

  • Windows 10 Pro
  • Microsoft Edge 38
  • Microsoft Visual Studio Community 2017
  • .NET Framework 4.7
  • Azure Cosmos DB Emulator最新版

サンプルアプリの概要

 今回はサンプルとして、いわゆる「ToDoリスト」を管理するアプリを作成します。

 Cosmos DBへのデータアクセスがテーマなので、アプリはとても単純なコンソールアプリケーションで作成し、Cosmos DBから取得したデータがコンソールに出力されることを確認します。

図1 サンプルアプリの実行例
図1 サンプルアプリの実行例

データベースとコレクションの定義

 ドキュメントの格納先となるデータベースとコレクションを定義します。データベース名は「DemoDb」、コレクション名は「TodoCollection」とします。

 コレクションには、以下の項目を持つドキュメントを格納するものとします。

  • やること
  • 作成者
  • 作成日
  • 完了日
  • 完了フラグ

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
Cosmos DB Emulatorのインストールとセットアップ

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Microsoft AzureのNoSQLデータベース「Cosmos DB」を使ってみよう連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト 秋葉 龍一(アキバ リュウイチ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/10381 2017/09/06 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング