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高度IT人材を育成する産学連携の架け橋「トップエスイー」(AD)

4人の修了生が語る「トップエスイー」での学びからもたらされた「さまざまな変化」

高度IT人材を育成する産学連携の架け橋「トップエスイー」 第6回

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「ソフトウェア工学」を学ぶことで日本企業の競争力はもっと上げられる

吉岡:では最後に、トップエスイーの修了生として、これから受講する人、受講を検討している人、そして、トップエスイーそのものに対して、メッセージをお願いします。

関口:開発に携わるエンジニアが「ソフトウェア工学」をしっかりと学ぶことで、まだまだ日本企業には、競争力を高める余地が多く残されていると思います。ぜひトップエスイーのようなプログラムを、より多くの企業、エンジニアが活用するようになり、それが日本全体の競争力向上につながっていってほしいと思います。

「トップエスイーのようなプログラムを、より多くの企業とエンジニアが活用するようになり、日本全体の競争力向上につながればいいと思います」(関口氏)
「トップエスイーのようなプログラムを、より多くの企業とエンジニアが活用するようになり、
日本全体の競争力向上につながればいいと思います」(関口氏)

杉本:トップエスイーだけでなく、その修了生の役割として、ここで学んだことを「いかに自分の周囲に広げていけるか」といったことがあると思います。例えば、私はここで「モデル検査」が非常に有効なツールであることを知りましたが、多くの企業では日々の業務の中で「モデル検査をやりたい」と言っても、その有効性を組織に認めてもらうのには多大な手間がかかるのも現実でしょう。そうした状況を変えていくためにできることを、修了生の立場からも考えていきたいです。

明神:世の中にはソフトウェア開発に関するさまざまなツールや手法があり、現在は独学でも、それらをある程度使えてしまう状況だと思います。ただ、その裏にある理論や裏付けを深く理解しているかどうかは、使いこなせるレベルの高低や、実際に役立つものを組織に広げていけるかどうかに関わってきます。「トップエスイー」は、そうしたことを学ぶことができる絶好の場であり、魅力的なプログラムです。ぜひ受講し、さまざまなものを得ていただきたいと思います。

吉岡:ありがとうございました。

トップエスイープロジェクトリーダー、国立情報学研究所 本位田真一氏のコメント

国立情報学研究所 副所長 GRACE(先端ソフトウェア工学・国際研究)センター長 東京大学 大学院 情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻/創造情報学専攻 教授 英国UCL(University College London) Visiting Professor 本位田真一(ほんいでん・しんいち)氏
国立情報学研究所 副所長 GRACE(先端ソフトウェア工学・国際研究)センター長
東京大学 大学院 情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻/創造情報学専攻 教授
英国UCL(University College London) Visiting Professor 本位田真一(ほんいでん・しんいち)氏

 2017年度よりトップエスイーは、「トップエスイーコース」と「アドバンス・トップエスイーコース」の2コース制となりました。

 トップエスイーコースでは、ある程度の現場経験を積んだ方たちを対象に、ソフトエンジニアリングを学術的な視点から幅広く体系的に見る機会を提供しています。技術者は一生勉強、常に技術を極めていかなければなりません。トップエスイーコースは、受講生の「技術者として、次の10年の足場を固められる機会」になればと考えています。本年度からは、受講者がグループで課題に取り組む「ソフトウェア開発実践演習」が始まりました。

 トップエスイーの多くの講義科目には演習があり、グループ演習も多数あります。こうしたグループ演習は、トップエスイーでしか得られない貴重な経験の一つだと考えています。通常の講義科目のグループ演習は、講師が与えた課題を解くという形態が一般的です。しかし、ソフトウェア開発実践演習では、自分たちで課題を練り上げていくことから始めます。異なるバックグランドを持った他社の受講生たちと、グループでさまざまな意見を交わしながら、あらゆる視点や角度から課題の発見・設定から解決までを共同で行います。この演習では、課題の発見と解決に関する実践力、応用力などの総合的な能力を身につけることができると考えています。

 受講生の反応も非常に良く、演習の期間を延長してもう少し続けたいといった申し出もあります。グループワークだからこそ、たどり着けた課題もあるようです。普段業務を行っている技術者が、外に出て技術について他人と意見を交わすこと自体が非常に良い経験になっており、さまざまな発見があるようです。いわゆる、技術に関するコミュニケーション能力の育成にも役立っているのではないでしょうか。

 アドバンス・トップエスイーコースは、具体的な課題を持って研究を行いたい、研究を広げたいという方はもちろん、教科書に載っていないような最新技術も含めて、基礎から深くしっかり学びたい方を対象にしています。「アドバンス」というと、トップエスイーコースのさらに上のレベルというイメージになりがちですが、必ずしもそうではないことを実際に開講してから改めて感じました。

 自身の興味に応じて、ある最新の技術分野に関して一点集中で学び始め、それを掘り下げていくのが、アドバンス・トップエスイーコースです。しかしそれには、同時にその周辺の既存技術や知識を網羅的に学ぶことが必然となります。アドバンス・トップエスイーコースの受講生は、修了の単位としてトップエスイーコースの講義を受講する必要はありません。しかし、トップエスイーのどの科目も自由に受講できるため、必要に応じてさまざまな科目を自分で選択して受講しています。

 その意味では、トップエスイーコースもアドバンス・トップエスイーコースも、ソフトエンジニアリングを学術的な視点から幅広く体系的に見る機会を提供している点は変わりません。比較的ボトムアップで知識を得ていくのがトップエスイーコース、一つの最新の技術分野を取っ掛かりにして網羅的に知識や技術も身につけていくというのがアドバンス・トップエスイーコースであると思います。

 どうしても仕事の現場では約束できること、確実なことをやっていくのが優先されてしまいます。それよりさらに先の、うまくいくかまだ分からないけれど、イノベーションにつながるかもしれない新しい技術分野に積極的に取り組むという点も、「アドバンス」トップエスイーコースであるといえます。

 トップエスイーでは、ほぼ全ての講義がリアルタイムで遠隔受講可能になっています。講義のすべての回を遠隔で受講することもできますし、例えば今週は出張で北海道にいるから遠隔受講し、来週は神保町で対面講義を受けるといったことも可能です。また、当日どうしても業務が長引き、移動していると講義に遅刻してしまうなどという場合も、急きょ、その回だけ遠隔受講に変更するということもできます。このように、より柔軟に、幅広く、たくさんの方にトップエスイーでの充実した機会を提供できるようになっています。ぜひトップエスイーで、自分の技術者としてのキャリアを磨いてください。そして、それを職場に持って帰り、自社にイノベーションを起こすような技術者になってください。

[本位田氏インタビュー:著・聞]河井理穂子(国立情報学研究所・埼玉工業大学)

2018年度受講生を募集中です!

 ハイレベルのエンジニア育成に定評がある「トップエスイー」は現在2018年度の受講生を募集中です。受講を検討中の方、受講に意欲がある方は、こちらのページをご覧ください。2018年度の受講申し込みは、2017年12月18日~2018年2月28日の期間で受け付けています。

 また、トップエスイーでどのようなことを学べるのかは、CodeZineの連載記事も参考になるかと思います。こちらも併せてご覧ください。

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この記事の著者

高橋 美津(タカバシ ミツ)

PCやネットといったIT分野を中心に、ビジネスやゲーム分野でも執筆を行うフリーランスライター。Windowsユーザー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/10550 2017/12/14 14:54

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