SORACOM Harvestでセンサーデータを可視化する(1)
IoT開発の初期段階でよくあるのが「センサーから上がってくるデータを簡単に可視化できないだろうか?」という課題です。一般的にセンサーデータを可視化するためにはSaaS(Software as a Service)を準備してそこで可視化することなります。しかし、どこの可視化サービスを利用したらよいのかといった調査や比較検討をする手間がかかります。
一方、SORACOMには「SORACOM Harvest」という「データ収集・蓄積・可視化サービス」があります。これを活用することでSaaSといったクラウド側の準備をすることなく、「まずはデバイス側の開発を進めよう」といったことが可能になります。
では早速、前回紹介した超音波測距センサーの値をSORACOM Harvestで可視化してみましょう。
1:SIMの登録をする
※すでに登録済みのSIMを使う場合はこの手順は不要です。また、SORACOMアカウントがない場合はSORACOM アカウントの作成に沿って作成してください。
「Grove IoT スターターキット for SORACOM」の中に同梱されている SORACOM Air SIMをSORACOM コンソールで登録します。詳しい登録の方法はAir SIM の登録の手順に沿って行ってください。登録が完了すれば、そのSIMは登録の直後から利用いただくことができます。
2:クーポンの登録をする
※すでにクーポンが登録済み、もしくは有効なクーポンが手元にない場合はこの手順は不要です。
「Grove IoT スターターキット for SORACOM」にはデータ通信料に充てられるクーポンも同梱されているので、こちらもぜひ登録しましょう。
詳しい登録の方法はソラコム - サポート/クーポンコードの使い方を教えてくださいに手順が記載されています。
3:Wio LTEの電源をOFFにし、すべてのGroveセンサーを取り外す
ここからはWio LTEでの作業となります。
まずはWio LTEのmicroUSBケーブルを抜き、電源をOFFにしてください。(いきなり抜いてOKです。すでにOFFになっている場合は次に進んでください)
また、Wio LTEになんらかのセンサーが接続されている場合は、これらもすべて一度取り外してください。
4:Wio LTEにアンテナを取り付ける
Wio LTEにアンテナ2本を取り付けます。SIMスロット側の金色部分にアンテナのコネクタを差し込みます。アンテナは必ず2本取り付けてください。
5:Wio LTEにSIMを差し込む
Wio LTEにSIM(nanoサイズ)を差し込みます。この際、注意点があります。図2の通り、スロットが2つあるように見えるうちの下(=基板側)に差し込むようにしてください。
正しく挿入できた場合、図3のようにSIMがキレイに収まります。そうでない場合は挿入しているスロットの位置や、SIMの挿入方向を確認してください。