マイクロサービスについて、前回はそのアーキテクチャの概要から利点、そして課題についてまとめました。第2回の今回は、マイクロサービスを構成する個別の要素(デザインパターン)を一挙に説明します。マイクロサービスを学ぶ上で避けて通れない用語たちを、ひとつひとつ、分かりやすく丁寧に解説しました。さらに、マイクロサービスが持つどの利点に結び付くかをセットで解説することにより、単なる知識の列挙を避けたイメージしやすい構成をとっています。紹介しているものはいずれも特定の製品などに依存しない核となる要素ですので、エンジニアの方、ビジネスサイドの方問わず、長く役立つ知識となるはずです。
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- (4)可用性を高めるデザインパターン
- 不調なサービスは「ブレーカーを落とす」ことで即時にエラーとする:Circuit Breaker(サーキットブレーカー)とHealth Check(死活監視)
- リソースを分離し障害の連鎖を避ける:Bulkhead(障壁)
- (5)再利用性を高めるデザインパターン
- クライアントから各サービスへの接続をとりまとめてサーバーサイドを隠蔽する:API Gateway(APIゲートウェイ)
- クライアントごとにAPI Gatewayを分けることでその肥大化を防ぐ:Backends for Frontends(クライアントごとのバックエンド)
- まとめ:細部を知り、改めてマイクロサービスを振り返る
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西野 大介(SOMPOホールディングス株式会社)(ニシノ ダイスケ)
SOMPOホールディングス株式会社デジタル戦略部(SOMPO Digital Lab)勤務。損保ジャパン日本興亜グループにおける先進技術の研究開発を担当。過去には基幹システムの開発にも従事し、SoR/SoE双方の開発において幅広い経験を持つ。本業以外では、CodeZineの連載をはじめ、国内/海外の各種カンファレンスへの登壇や企業向けの講演にてテクノロジー情報を幅広く提供している。主な登壇実績:IBM THINK(米ラスベガス)、Java Day Tokyo、IBM THINK Ja...
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