Raspberry Piの準備
いよいよ、Raspberry Piの準備です。なお、GPIOの仮想ファイルをアクセスするには、root権限が必要です。rootユーザーでdotnetコマンドが使えるように、visudoコマンドを使ってsudo権限でのパスを変更しておきましょう。
$ sudo visudo
/etc/sudoersファイルが編集状態になるので、Defaultsのパス設定のところを以下のように変更します。これで、sudo時に実行ユーザーのパスがひきつがれます。
#Defaults secure_path="/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin" Defaults env_keep +="PATH"
回路
それでは、LED、タクトスイッチ、抵抗を使って、ブレッドボード上で回路を作っていきましょう。
GPIO4番ピンにLED、15番ピンにタクトスイッチを接続します。15番ピンは、スイッチONで直接GNDに接続するようにしてもいいのですが、間違ってout設定として、GNDに直結してショートしないように、スイッチとGNDの間に適当な抵抗を接続しておきます。
実行
Windows上でビルドしたファイルがそのままRaspberry Piで実行できます。PCのローカルフォルダに作成した場合は、ビルド後にプロジェクトフォルダをRaspberry Piにコピーします。
以下のように、dotnetコマンドに、dllフィル(VirtualFile.dllが今回作成したアプリケーションのファイル)を指定すると、実行できます。
$ sudo dotnet ./source/repos/PieCore/VirtualFile/bin/Debug/netcoreapp3.0/VirtualFile.dll
最後に
今回は、仮想ファイルシステムでのGPIO制御を解説しました。次回は、WiringPiを使って、OLEDディスプレイ・モジュールを制御するアプリケーションを作成することにします。