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どうすれば、楽しんでアウトプットを続けられる?「わかばちゃんと学ぶ」シリーズ著者が大切にしていること【前編】

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2020/08/03 11:00

目次

人に教えることは、けして特別なことじゃない

――湊川さんは書籍の執筆だけではなく、各種カンファレンスやオンライン講義への登壇など、人に何かを教える活動も積極的に行われていますね。

 もともと、私は人に教えることにとても興味がありました。学生時代には教師になることを夢見ていて、大学で教員免許を取ったくらいです。でも教育実習に行ったときに、学生だったはずの自分が急に先生と呼ばれることに違和感を覚えました。大学を卒業してからすぐ教員として活躍される方もたくさんいらっしゃいますが、自分はまず社会人としての経験を積みたいと思いました。それが、Webデザイナーとして就職した理由です。

――読者のなかには、人に教えることは非常にハードルが高いことだと認識されている方もいます。そうした方々は、どうすれば一歩を踏み出せるでしょうか?

 人に教えることは特別なことではなく、私たちのとても身近にあるものだと思っています。例えば、会社で働いているときに「○○はどうすればいいの?」と同じチームの方に質問することがありますが、これは立派な教え合いですよね。

 「講師をする」とか「登壇する」と言うと、大ごとのように思えてしまいますが、人に何かを教えることは、誰もが日常生活のなかでたくさん経験しています。ぜひ、もっと肩の力を抜いて考えてみてはいかがでしょうか。

――確かにその通りですね! しかし、若手の方々は「自分はまだまだスキルが足りないから、人に伝えられることなんてない」と、カンファレンスや勉強会での登壇を躊躇(ちゅうちょ)してしまうかもしれません。そういった方々へのアドバイスはありますか?

 過去の自分に教えよう、と思って登壇することをおすすめします。例えば、Ruby on Railsのチュートリアルを終えたばかりならば、まだチュートリアルに取り組んでいない人に向けて発表すればいい。視聴者の方々のなかには、発表内容をありがたいと思ってくれる人が絶対にいるはずです。だって、世の中にはRuby on Railsのチュートリアルを経験したことのない人の方が圧倒的に多いですから。

 SNSなどで著名なエンジニアの方々をフォローしていると、世の中にはすごいエンジニアばかりで、それと比べて自分はなんてスキルの低いエンジニアだろう、と感じることがあるかもしれません。でも、けしてそのようなことはないですし、恥ずかしがらず積極的に情報発信をすればいい。その情報は、世界のどこかにいる誰かの役に立ってくれるはずです。

 一般的に、人に何かを教えるという行為は「スキルの高い人から低い人に教えるもの」というイメージが強いです。でも私は、スキルの高低差が少ないほうがスムーズに学べるケースもあると思っています。というのも、スキルの高低差が大きいほど、悪気なく前提が抜けてしまうんです。例えば、上級者は「新しいコマンドを追加したらPATHを通す」ということを当たり前だと思っているので、わざわざ登壇してそのような話はしません。でも初心者はそこで永遠につまづいてしまう場合があります。そこで「ちょっと前まで初心者だった人」の視点が活きてくるわけです。

 たとえ特定の領域の初心者であっても、初心者だからこそ伝えられることもある。先ほどご説明した『わかばちゃんと学ぶ Git使い方入門』がまさにそうでした。ぜひ怖がらずに、積極的に情報発信することや、人に何かを教えることに取り組んでみてください。



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