Miroを活用している企業事例の紹介
Miroを活用している企業の事例も紹介された。ユーザベース株式会社は、Miro上でオンラインイベントを開催。オンラインの会場には、担当者と話せるテントやブース会場が置かれており、そこを訪れるとGoogle Meetで会話ができる。もちろん、参加者がアイコンで動く様子を見ることや、付箋で意見や要望をコメントすることも可能だ。森氏は「デザイナー力は必要になるものの、Miroを活用した先進的な事例のひとつ」とコメントした。
そのほかにも、森氏が主催・運営している「ふりかえりカンファレンス」やパナソニックのショールーム、国内で大手メッセージアプリを開発している企業のカンファレンスの事例も紹介された。
「ちなみにミロ・ジャパンでは、新入社員向けのオンボーディングの資料が、Miroボード上に用意されています。入社してからの流れや業務といった一連の情報も俯瞰して見ることができます」(溝口氏)
溝口氏の属するマーケティングチームではメンバーの稼働時間がそれぞれ異なるため、困っていることや聞きたいことがある場合は動画キャプチャをMiroに投稿すると、メンバーが付箋でコメントをくれるのだそうだ。
「まさにチーム内で異なる場所・時間にいるメンバーとの協業が実践できています」(溝口氏)
Miroを体験した参加者からの感想・質問を紹介
セッションの後半は、参加者からの質問や感想が付箋で募集された。その中からいくつか紹介していきたい。
Q.導入に際し、情シスが納得してくれそうなユースケースを教えてください。
森:例えば情報漏えいが起こった際に、監査ログが取れます。また、IDプロバイダと連携すれば2段階認証も可能なので、そのあたりから攻めていくことが多いですね。NRIも代理店として、いろいろなお客さまへ導入しました。セキュリティも堅牢なので安心して導入していただいています。
溝口:グローバル企業の総収入ランキングトップ100の企業のうち、99社が導入するメジャーなサービスです。業務コストやスピードの面でもメリットがあるので、従業員全体の生産性を高めることができます。
Q.参加者の視点誘導はどうやったらできますか?
森:ボードオーナーであれば、そのような視線誘導の機能があります。触られたくないオブジェクトの権限設定も可能で、ボードやオブジェクトをロックしたり、フレームを参加者に見せないようにしたりできます。
溝口:コピー不可の設定も可能です。
Q.業務のコミュニケーションに用いるボードはどの単位で作るのが一般的ですか?
溝口:正解はありませんが、基本的にはプロジェクト単位で作っていただくのがよいと思います。
森:プロジェクトやプロダクトといった単位ごとにボードを1つ作るのもいいですし、定例会ごとにボードを作るのもいいですね。1つのボードの中に、過去の日付の情報が全部載っている状態も作れます。
Q.重く感じるのですが、推奨スペックはどの程度でしょうか。
溝口:Microsoft 365やGoogle WorkspaceなどのOffice Suiteが快適に動く環境であれば、問題なく使えると思います。Webブラウザについては「Google Chrome」「Firefox」「Microsoft Edge」「Safari」の最新版を使っていただくことが非常に重要です。
最後に溝口氏と森氏からクロージングの言葉が語られ、盛況のうちにセッションは終了した。
「今回の体験を通じて、Miroの使い方には無限の可能性があることをお伝えできたと思います。そして何より、ここを起点に皆さんの頭の中のものを、どんどんMiroに置いていっていただく。いろんなデータソースを貼っていただき、必要な人たちに共有する。そんなMiroのプラットフォーム、新しい働き方を体感いただけたのではないでしょうか」(溝口氏)
「私たちNRIとMiroはタッグを組んでいますので、Miroを使いたいという方はセミナーなどでぜひお声がけください!」(森氏)
今回紹介しきれなかった資料や事例、参加者の反響などは、繰り返しになるが当日のボードで見ることができる。ぜひ参照してほしい。