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GoogleのmBaaS「Firebase」を活用したスマートなアプリ開発

Firebaseを組み込むことですぐに使える! Google アナリティクス for FirebaseとGA4によるWebとアプリの横断分析

GoogleのmBaaS「Firebase」を活用したスマートなアプリ開発 第3回

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 本連載第3回以降では代表的な機能を実装する時の注意点や、実装した時にハマった、詰まった箇所、また、利用目的に応じた注意点などをお伝えしていきます。今回は、ビジネスサイドでも特に需要の高い機能、Firebaseにも組み込まれているGoogle アナリティクスについて紹介します。

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Google アナリティクスとは

 Webサイト制作に業務で関わることがある方には馴染みが深いアクセス解析ツール「Google アナリティクス」。

 FirebaseにもこのGA機能が備わっており、FirebaseSDKをアプリに組み込むことで基本的なアプリ上のユーザー動向の計測が行えます。

 また設定を適切に行うことで、アプリとWebを横断したアクションとして、ユーザーの利用環境や利用地域、時間帯、属性など、さまざまな観点からコンバージョン(成果地点への到達)の計測や調査を行うことができます。

Google アナリティクスの直近の動向まとめ

※2020年10月以前からWebサイトでGoogle アナリティクスを導入されている方向けの情報となります。これからアプリでの導入をお考えの方は、簡単に目を通す程度で、アプリの項目まで進んでいただければ問題ありません。

 Google アナリティクスは、この記事を執筆している2022年7月現在、あることで話題となりました。それはGA4への移行です。

 具体的には、古いバージョン(2020年10月以前からGAを使っている方)を利用している場合、2023年の7月をもってこの古いバージョンでのデータ計測が行えなくなるとアナウンスが周知されたということです。

GA4への移行は来年2023年7月までの対応がマスト!

 一時的にアプリよりも、WebでGoogle アナリティクスを利用されている方に影響が多いとは思いますが、ユニバーサルアナリティクス(GA4より前のバージョン)の、切り替え対応期限がついに決定しました。

 Google アナリティクスは、2020年の10月に新しいバージョンであるGA4が正式リリースされてから、「ユニバーサルアナリティクスタグから、GA4のタグへのアップデートを適用するように」とアナウンスを続けてきました。

 その上でデータの収集やサービス画面の提供自体は従来通り行われていたのですが、先日2022年3月16日、公式ブログにて「来年7月にユニバーサルアナリティクスでのデータ収集処理を停止する」旨の発表がありました。

 これにより、今までアナリティクスの入れ替えを保留にしてきたサービス各位の入れ替え・修正作業が必須となってきています。

 上記にある通り標準のユニバーサルアナリティクスプロパティにおける新しいヒット処理が停止されるため、まだユニバーサルアナリティクスの情報しか取得していないサービスについては、できるだけ早いGA4への移行対応が必要となります。ユニバーサルアナリティクスから、自動でバージョンアップはされないため、ご自身での確認と対応が必要です。

 ご自身のサービスでユニバーサルアナリティクス、GA4どちらを使っているのかがわからない場合、以下公式ドキュメントを参考に確認が可能です。

※端的に言えば、アカウントのプロパティIDにUAとついている(ユニバーサルアナリティクスの形式)か、数字だけ(GA4の形式)か、という違いで見分けることができます。

現状でUAタグを利用している人はどうすればいい?

 結論として、現状はUAタグと並行で構いませんので、双方のデータを取得できるようにしましょう。

 完全に移行するためにはGA4用のアカウント設定・レポート作成を行い、今まで見ていた運用レポートを確認できるようにする作業を行う必要があるため、今すぐの運用切り替えは難しいかもしれませんが、取り急ぎGA4でのデータ収集を行うための設定を行いましょう。

 UAタグとGA4のタグは共存ができるため、まだ完全に切り替える必要はありません。Googleタグマネージャーを利用するか、指定のタグを埋め込むことで設定が行えますので、都合の良い方法を選択して設定してください。

 データの取得が確認できたら、次はUAタグで取得していたデータが、将来的に閲覧できなくなったときでも過去のデータをサルベージできるように、データのエクスポートを行っておくと安心です。

※実際にGA4のデータとUAタグの過去データを統合してレポートを作成するには、BigQueryを利用するなど少々技術的な知見が必要となるため、非エンジニアの方には少しハードルが高くなる印象です。

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この記事の著者

株式会社ブリューアス PMO室(カブシキガイシャブリューアス ピーエムオーシツ)

 スマホアプリ開発を中心にUIUXデザインからWeb制作まで、多様な技術力と実績を持つ開発会社です。BtoBからBtoCまで幅広い領域での制作・開発経験があります。 Brewus.inc

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/16298 2022/10/21 11:00

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