米HashiCorpは、同社が開発したドキュメント管理システム「Hermes」を、1月31日(現地時間)にオープンソース化した。
Hermesはもともと、同社の従業員がドキュメントの作成、レビュー、承認、発見、廃止を可能にすることを目的に構築されており、現在はGoogle Workplaceをサポートしている。Hermesにログインすると、Googleドキュメントを使用して、ドキュメントの下書きを作成できる。
ユーザーはこれらの下書きを共同作業者と共有し、準備が完了したら承認のためにドキュメントを他のチームメンバーに送信する。承認者はメールで通知を受け取り、Hermesを使用して承認することが可能となっている。なお、Hermesには公開されたドキュメントを検索する全文検索機能も用意される。また、ドキュメントの所有者は、Hermesを使用して古いドキュメントをマークすることによって、ドキュメントを非推奨にすることができる。
バックエンドにはGo言語、フロントエンドにEmber.jsを使用する。ストレージにはPostgreSQLデータベースを、検索機能にはAlgoliaを使用し、ドキュメントの作成と変更、メールの送信などにいくつかのGoogle Workspaceサービスを活用している。
そのほか、HermesはUIコンポーネントに、同社の新たなオープンソースの製品デザインシステムであるHeliosを使用しており、内部ツールからHashiCorp Cloud Platformのような商用製品まで、HashiCorp製品のルック&フィールに準拠する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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