米GitLabは、GitリポジトリマネージャGitLabの最新バージョンとなる「GitLab 15.10」を、3月22日(現地時間)にリリースした。
「GitLab 15.10」では、静的検査による脆弱性検出機能GitLab SASTにおいて、定義済みルールを無効にした場合、またはデフォルトのルールセットからルールを削除した場合に、SemgrepおよびKICSベースのアナライザから脆弱性を自動的に解決するようになっている。この変更によって、ルール更新後も関連する脆弱性に焦点を当てることが可能になる。また、誤検知の多かったJavaScript SASTルールが削除された。
さらに、Appleが運営するApp Storeの認証情報を使用して、プロジェクトを構成および検証できるようになり、認証情報をCI/CDパイプラインで使用して、Test FlightとApp Storeへのリリースの自動化を実現している。また、すべてのブランチ関連の保護が1つのページに表示されるようになり、検出、使用、監視が容易になったほか、タグ付けされたコミットの識別が簡単になった。
あわせて、diagrams.net GUIエディタを使用することで、Wikiでの図版の作成および編集が簡単になったほか、Web IDEベータ版で変更中にいつでも新しいブランチを作成したり、ブランチを切り替えたりすることが可能になっている。また、コンプライアンスフレームワークレポートの追加によって、グループ内のプロジェクトにどのコンプライアンスフレームワークが適用されているかがひと目でわかるようになるとともに、SaaS版GitLab Ultimateを利用しているすべてのユーザーに対して、Suggested Reviewersの一般提供が開始された。
ほかにも、失敗するグループWebhookを自動で無効化する機能の実装や、新規ユーザーまたはコードを表示しているもののサインインしていないユーザーにデフォルトで構文強調表示テーマを適用するなど、数多くの機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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