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Developers Summit 2024 セッションレポート(AD)

エンジニアとして真に成長するには?──技術スキルだけじゃない、"すごいエンジニア"が大切にするマインドセットとは

【15-E-5】技術を超えた成長へ:エンジニアとしてのマインドセットと学びの旅

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すごいエンジニアになるためのマインドセット2つ目は「あらゆる責任を引き受ける」

 2つ目に田中氏が大事にしているマインドセットは、米国の起業コンサルタントであるダン・ケネディ氏の「人生のコントロールをしたかったら、責任を引き受けろ」だという。

 人生にはさまざまな判断がつきもの。しかし、会社の中でも意外と判断していない人は少なくない。その理由は「責任を取りたくないから」だと指摘する。しかし、逆に言えば責任を取る意思があれば、どんなことでも自分で決められる、判断できる、自分でコントロールできることを意味する。

 つまり、責任を取れる人は、判断できる人であり、指示されたこと以上のことができる。すると、どんどん仕事ができるようになり、プロアクティブに動いて仕事をこなせるようになっていく。一方、責任から逃れようとする人は、常に言われたことしかできなくなり、さらに力もつかず、言われたことすらできなくなっていく。

 田中氏は、「自分の責任と引き受けられる人は、『他人は変えられず、変えられるのは自分だけ』と考えている。他人や環境は変えられず、コントロールはできない。しかし、自分が責任を引き受け、自分が変わるのであれば、何事でも変えられるというわけだ」と語り、松下電器創業者である松下幸之助氏の「雨が降っても自分のせい」という言葉を紹介。「自然現象すら自分のせいと引き受ける。自然現象は変えられないが、それすらも自分のせいと引き受けることで、あらゆることがコントロールできるようになっていく」と繰り返した。

 たとえばメンバーがミスした時、「自分のせい」と思うことで「この場でレビューしておけばよかった」「仕組みを変えておけばよかった」と反省材料として考えることができる。そして実際に行動すれば、メンバーのミスを減らし、コントロールできるようになっていく。するとメンバーへの怒りもなくなっていったという。

マインドセットのために、言葉の使い方に工夫する

 そして、田中氏は「大切にしているマインドセットはこれまで話した2つだが、言葉の使い方として気をつけていることもある」と語り、次の言葉によるマインドセットについて紹介した。

「頑張ります」→「やります」

 「頑張ります」と言うと、自分のハードルよりも高いところを目指す印象があり、「自分にはできない」という思い込みを作ってしまうのではないか。そこで、どんなに難しいことでも「やります」と言い切ることで「できる」と思えるようになる。

「自分しかできないことを増やす」→「自分しかできないことを減らす」

 技術の移り変わりが激しい中で、自分にしかできないことを増やすと、その技術に縛られて、次のトレンドに移れない。そこで、人に引き継いだり、教えたりして、自分以外でもできるようにしていく。自分が身軽になれば次の成長に移れるという考え方だ。

「技術を習得する」→「技術を習得する感覚を習得する」

 生成AIをはじめとるさまざまな革新的な技術が登場する中で、「この技術ならこのくらいで身につけられる」という感覚があれば、必要になったときに習得すればいい。技術力が心配な人は、あれもこれもと勉強しがちだが、習得のステップや段取り、感覚が身につけば取捨選択して、今やるべきところに集中できる。

「初心者です」

 田中氏いわく、「初心者です」は"逃げ"に近い言葉だと指摘する。もちろん初めてのことは誰にでもあるので、「これから力を入れていきます」という言い方をしている。

 最後に田中氏は、「一番話したかったことは、『とっととやれ』と『責任を引き受ける』の2つ。このセッションを聞いて、すぐやる人はトップエンジニアの約5%の中に入ることができるはずだ。ぜひとも、今すぐ行動してほしい」と改めて強調し、セッションのまとめの言葉とした。

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伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

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山出 高士(ヤマデ タカシ)

雑誌や広告写真で活動。東京書籍刊「くらべるシリーズ」でも写真を担当。

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