FFmpegによるハンズオン(1)
コンテナとコーデックについて説明を終えたところで、イメージを確かなものとするために実際に動画ファイルの解析をしたり、編集してみたりしましょう。
ここではFFmpegというツールを使って動画ファイルの解析や編集を行います。
動画配信技術を扱うにあたってFFmpegは必須と言ってもいいほどに重要なツールで、動画の編集を行う「ffmpeg」、動画の解析を行う「ffprobe」など、さまざまな機能を持っています。
連載全体でも、動画配信技術を解説するにあたってFFmpegを使っていきますので、今回導入しておきましょう。
今回のハンズオンではバージョン7.0を利用しています。
Windowsへのインストール(Chocolateyを使用)
以下のコマンドを実行します。
choco install ffmpeg
macOSへのインストール(Homebrewを使用)
以下のコマンドを実行します。
brew install ffmpeg
Ubuntuへのインストール
以下のコマンドを実行します。
sudo apt update sudo apt install ffmpeg
AlmaLinux/Rocky Linuxへのインストール
以下のコマンドを実行します。
sudo dnf install https://mirrors.rpmfusion.org/free/el/rpmfusion-free-release-$(rpm -E %{rhel}).noarch.rpm sudo dnf install ffmpeg
映像ファイルをダウンロード
次に、このハンズオンで利用する映像ファイルとして「Big Buck Bunny」という作品を利用します。
この作品はアムステルダムのBlender Foundationによって制作された無料の3Dアニメーションフィルムで、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(Creative Commons Attribution 3.0)の下で提供されています。
そのため、商用・非商用問わず自由に利用することが許可されており、視聴だけでなく再配布やリミックス・技術的な実験においても著作権による制約を受けないという特徴があります。
実際にビジネスの現場においても、デモンストレーションやさまざまな実験・検証の素材として活用されています。
DMMにおいても、ライブ配信を視聴できるかを確認するためのサンプル映像として、Big Buck Bunnyを利用しています(サンプル映像)。教材として使うには非常に有用な作品と言えるでしょう。
今回は、FullHD(縦1080ピクセル、横1920ピクセル)で60fpsの映像とステレオ音声をダウンロードして、Zipファイルを展開します。
- 動画のダウンロードページ(「bbb_sunflower_1080p_60fps_normal.mp4.zip」をダウンロードしてください)
この素材はのちの章でも使うので消さないでそのままにしておいてください。