フィードバックonフィードバックを意識しよう
行動結果をメンターに返すとき、「どんな助言が役立ったか/どこが刺さりにくかったか」をセットで伝えると、次回以降の FBの“出し方”そのものがあなた仕様に最適化されます。
なぜFBの“出し方”へFBすべきか?
ただFBを受け実行するだけでなく、FBに対しての感想も大切なのでしょうか?それには以下の4つの意味があります。
1on1はお互いのための時間
メンターもあなた自身もお互いのことをよく知り、効率的にFBできるようになればより1on1が効率よくなります。
解像度のズレを早期修正できる
例:抽象度が高すぎ→もう少し具体例を増やしてもらう
あなたの学習スタイルが可視化される
例:口頭よりNotionコメントが頭に残る→テキスト中心にしてもらう
メンターのフィードバックスキルも向上
「フィードバックのFB」は相手にとっても学びになる好循環
Meta-FB4ステップ(DESC法をアレンジ)
1on1でのFBに対して、コメントをするためには以下の表の4つのステップを意識すると、確実にわかりやすく自分の想いを伝えることができます。ぜひ参考にしてみてください。
ステップ | 伝える内容 | 例 |
---|---|---|
D = Describe (まず事実) |
どんな形でFBが来たか客観的に述べる | 「昨日の1on1で“もっと俯瞰して”と口頭で助言をもらいました」 |
E = Express (感情・受け取り) |
どう感じ、どう理解したか | 「抽象度が高く、自分にはイメージが湧かず少し戸惑いました」 |
S = Suggest (具体リクエスト) |
どう出してもらえると動きやすいか提案 | 「次回は参考PRや図を1つ見せてもらえると助かります」 |
C = Consequence |
そうなるとどう良くなるか | 「具体例があれば30分以内に試せるので成長スピードが上がりそうです」 |
Meta-FB4ステップで意識するポイント
「あなたのFBは悪い!」ではなく、「こうしてもらえると、私はもっと動きやすい」というお願いベースで伝えるのがコツ。
チューニングに使える5つのパラメータ
もらったFBに対する、チュー二ング方法は以下の表を参考にしてください。この5つのパラメータを意識することで、次回もらうFBがより自分に最適化されます。
パラメータ | 例 | FBの要望テンプレ |
---|---|---|
抽象度 | 高すぎ/細かすぎ | 大見出し→小見出し→行動例の3段で欲しい |
具体例 | 無い/多すぎ | YES/NOの両パターンを1つずつ欲しい |
媒体 | 口頭/テキスト/図 | Notionに図と短文でまとめてもらえると助かる |
量 | 情報過多/少なすぎ | 最大3点に絞ってもらえると消化しやすい |
タイミング | 1on1中のみ/リアルタイム | PR投げた直後に1文でもらえると即改善できます |
サンプル会話(メディア&量をチューニング)
あなた:昨日のFBで「もっと俯瞰して」と聞きましたが、具体的なイメージが湧かず少し迷いました。もし可能なら、次回は類似PRのURLを1件Notionに貼ってもらえませんか?それがあれば30分で試せそうです!
メンター:了解!例を添えて貼るね。次のステップが分かりやすければお互い時短になるし。
まとめ
今回は、1on1で受けたFBを行動に移すために大切な5つのポイントを解説しました。
ポイント1:原因を特定する
抽象的すぎる指摘・感情的な抵抗・タスク渦の3点が行動を止める主因。
ポイント2:5ステップで実行する
受け取る→内省→計画→実行→振り返り。30分以内にタスクに分解し、日付を決めて実施。
ポイント3:理解しにくい指摘は4段階で処理
①詳しく質問→②小さく試す→③方法を自分流に変更→④効果薄なら中止。
ポイント4:フィードバックの出し方も改善依頼
行動結果を共有し、具体例・量・媒体・タイミングをメンターに調整してもらう。
ポイント5:記録を習慣化
1on1直後に3分メモ、週1回アクションログ更新。数字と気づきを残すと改善が回る。
フィードバックは「できていないところを指摘される場」ではなく、あなたの成長を加速させる専用ナビゲーションです。今日たったひとつでも行動に落とし込めれば、もう学びは前に進みます。
この記事を参考に小さな一歩を積み重ね、次の1on1で「ここまでやってみました」と胸を張って報告しましょう。変化は必ず見えてきます。応援しています!
