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Developers Summit 2025 Summer セッションレポート(AD)

巨大なモノリシックシステムの課題をどうやって解決するのか──WHIの開発生産性向上戦略

【18-A-3】開発生産性向上に向けた技術戦略~モダナイゼーションとCI/CDからのアプローチ~

 株式会社Works Human Intelligenceは大手企業および公共・公益法人向け統合人事システム「COMPANY」シリーズの開発からサポートまで一貫して手がけている。「COMPANY」は単なる人事情報の管理を超え、給与計算、勤怠管理、雇用手続管理、ID管理、タレントマネジメントまで幅広く連携して機能するサービスへと発展してきた。一方、1996年からの長い歴史を持つゆえに複雑な課題も生じていた。モダナイゼーションやCI/CDの側面から課題解消に向けた取組みの経緯を語る。

約30年の歴史に培われた「COMPANY」が抱える課題とは

 大手法人向け統合人事システム「COMPANY」シリーズのはじまりは1996年。同社の前身である株式会社ワークスアプリケーションズが開発に着手したことに端を発する。以来、社会の変化とともに進化と拡張を重ねてきた。2019年には分社化でHRテックを掲げる株式会社Works Human Intelligence(以下、WHI)が設立され、「COMPANY」シリーズがWHIに引き継がれた。

株式会社Works Human Intelligence Product Div. 植野 晃司氏
株式会社Works Human Intelligence Product Div. 植野 晃司氏
株式会社Works Human Intelligence Product Div. グループマネージャー 髙橋 尚也氏
株式会社Works Human Intelligence Product Div. グループマネージャー 髙橋 尚也氏

 「COMPANY」シリーズは豊富な管理項目があり、人事情報だけではなく、グループ会社も含めた組織情報も一元管理できて、給与計算や勤怠管理とシームレスに連携できるのが特長だ。長い歴史を経て機能も業務範囲も広く拡張した一方、巨大なモノリシックであることの課題も抱えていた。

COMPANYについて
「COMPANY」について

 例えば年末調整など特定の業務だけを修正・適用したくても、そう簡単ではない。巨大さゆえに、小さな改修でもどこに影響があるか全体を確認する必要がある。これは開発生産性のさらなる向上において足かせとなっていた。また、各業務機能がシームレスに統合されていることと、かつてはオンプレミスで提供されていたこともあり、全プロダクトで一括のリリースとなっておりデプロイはテナント(顧客)ごとに日程調整して実施している。つまり、今どきのホットデプロイができない。リリース頻度を高めたくても難しい。

 そこでWHIでは、システムの大きさによる課題はモダナイゼーションで、リリースプロセスの課題はリリース最適化で解決を図ることとして改善を進めてきた。

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課題解決へのアプローチ:モダナイゼーション

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

フリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Onlineの取材・記事や、EnterpriseZine/Security Onlineキュレーターも担当しています。Webサイト:http://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山出 高士(ヤマデ タカシ)

雑誌や広告写真で活動。東京書籍刊「くらべるシリーズ」でも写真を担当。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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提供:株式会社Works Human Intelligence

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