はじめに
本連載では、長崎県電子県庁システムの1つである「ポータル・スケジューラー」をCurlで開発するにあたり苦労した点、工夫した点などを書いていきたいと思います。読者の皆さんがCurlで開発するときの参考になれば幸いです。
長崎県庁との関係性
長崎県は平成14年度に新たなIT調達方式「ながさきITモデル」を導入しました。このモデルは情報システムのコスト削減と地元IT企業の振興を目的としたものであることから、弊社にも参加機会が与えられ、平成15年から電子県庁システムの構築に関わらせていただています。
なお、長崎県では電子県庁システムの一部をオープンソースとして公開しています。以下のWebサイトよりダウンロードすることができます。
長崎県電子県庁システムはCurlで開発されている
およそ6000名の職員を抱える長崎県では、高い操作性とサーバ負荷の軽減を実現することのできるCurl言語を使って電子県庁システムの構築を行っています。現在、約30システムが稼動中です。
ポータル
ポータルには、主に以下の機能があります。
- 長崎県庁内で運用している各システムへのリンク
- RSSリーダー
- 自分のスケジュールの1週間カレンダー
- お知らせ
- TODOリスト
- メモ
- MYリンク集
- アプリケーション・フォルダのランチャー
- ファイル集
スケジューラー
スケジューラーには、主に以下の機能があります。
- 4種類のカレンダ(月間、2週間、1週間、1日)
- グループ表示(1週間、1日のみ)
- 予定のCSVインポート/エクスポート
- 予定のエクセル出力
- メッセンジャー
- 秘書機能
それでは実装の部分について、少しずつ触れていきましょう。