モデリングしてみよう
では、早速モデリングをしてみましょう。今回も前回同様に例題となるもの、今回はシンプルなインフラ構成を対象に、モデリングの方法や用意されている機能、それらの使いどころについて、順を追ってみていきたいと思います。
例題)インフラの確認
さて、今回モデリングの対象とするインフラ構成を確認しておきます。話を分かりやすくするために図2に示す前回の内容で例題としたアプリケーションを配置するためのインフラ環境を考えることにしてみます。アプリケーションの役割として、Windows Clientが1つ、Webサービスが2つ、データベースが2つあります。外部のものに関しては除外しておきましょう。今回はできるだけ最小構成で稼働できるように同じ役割は1つにまとめて配置することを前提に次の図5のような感じをイメージしておきます。
論理データセンターダイアグラムの作成
アプリケーションを配置するインフラのイメージをつかんで頂いたところで、早速Visual Studio(以下、VS)でのモデリングに取り掛かります。VSで[ファイル]メニューから[新規作成]-[プロジェクト]を選択します。図6のような画面で左側のプロジェクトの種類からは[分散システム]を選択し、右側のテンプレートからは[論理データセンターデザイン]を選択してプロジェクト名、場所を入力して作成します。
作成が終了すると図7のようにVSの画面中央に白紙のデザイン画面、ツールボックスには[エンドポイント]、[論理サーバー]、[全般]が表示されます(ツールボックスが表示されていない場合はVSの[表示]メニューから[ツールボックス]を選択して表示します)。
ツールボックスの[論理サーバー]にはWindowsクライアント用の「WindowsClient」やIISを利用するサーバー用の「IISWebServer」などが用意されています。それぞれの目的に合わせたものを選択して、デザイナ上でモデルを作成していきます。デザイナ上にこれらのアイテムを配置するには、ツールボックスの[論理サーバー]からデザイナ上にドラッグ&ドロップします。例えば、図5に示したWindowsアプリを実行するクライアントを配置する場合は[論理サーバー]から「WindowsClient」を選択してドラッグ&ドロップします。図5に示す要素をすべて配置すると図8のように描くことができます。
論理サーバーを配置するとIISWebServerやDatabaseServerなど、ものによってはあらかじめエンドポイントがいくつか用意されています。アプリケーションダイアグラムのときと同じように、接続元の箱を選択し、[Alt]キーを押しながらマウスをドラッグすると接続を作成することができます。

これを利用して、図5に示していた結線を描けるように接続を設定します。作業後の状態は図10のようになります。これでひとまず、図5に示していたような構成をモデルとして作成することができました。





