新しいテストを作成しよう
では、ストアドプロシージャをテストするための手順を見ていきます。ソリューションの中に新しいテストを作成するためには、初めにいくつかの手順が必要となります。まずはその手順を確認してから、次に新しいテストを作成していきます。
データベースプロジェクトの配置
テストを作成する前には、テスト対象となるデータベースを配置しておく必要があります。この作業はデータベースプロジェクトの内容に基づいたデータベースがまだ作成されていない場合に実施します。
まず、前回の記事を参考にして作成した、もしくは付属のサンプルファイルを解凍して用意したデータベースプロジェクトを右クリックして[ビルド]を選択します。
次にもう一度、データベースプロジェクトを右クリックして、今度は[配置]を選択します。
配置が正常に終了するとSQL Server 2005 Express Edition(正確にはスキーマインポート元としたデータベースインスタンス)に対して、「NorrhwindDatabase」が作成されます。もし、うまく作成されていない場合には、Visual Studioの出力ウィンドウに表示されているメッセージを参考に作業を完了させてください。
データ生成計画の作成
テストを実施するときに、テスト対象のテーブルには、データが入っている必要があります。Database Editionには主キーや外部キー、データ型などを意識してデータを自動生成する機能があるため、この機能を有効にするための準備を行います。
データベースプロジェクト内にある「Data Generation Plans」を右クリックして[追加]-[データ生成計画]を選択します。
新しい項目の追加のウィンドウが表示されるので適当な名前(ここではそのままの名前にしています)を設定して、[追加]を選択します。
データベースプロジェクトに新しいデータ生成計画が生成され、データを自動生成する準備が整いました。
データ生成計画は、主キー、外部キーなどの関連や各列のデータ型を意識してデータの生成を行ってくれますが、デフォルトのままではデータそのものはまったく無意味といっていいものが生成されてきます。データ生成計画には、正規表現を利用してデータの内容をある程度絞り込んだり、他のデータベースからデータをインポートしたり、カスタムのデータジェネレータを作成して組み込んだりと言った機能が用意されているため、これらを活用して、業務などのより現実に即したデータを生成させることもできるようになっています。