SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

オープンソースApache Tuscanyで楽しむSOA

オープンソースApache Tuscanyで楽しむSOA
第2回「Apache Tuscanyの環境設定」

Apache Tuscanyの環境設定は至って簡単


  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 SOAは混沌とした段階から、JBI準拠製品、SCA準拠製品が開発されるに至り、エンタープライズレベルまで進化してきました。この連載では、オープンソースのSCA準拠製品である「Tuscany」を使ったSOAの開発について説明していきます。第2回目の今回は、Apache Tuscanyの環境設定方法について説明します。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

 この連載では、「オープンソースApache Tuscanyで楽しむSOA」として、オープンソースのSCA準拠製品である「Apache Tuscany」を取り上げ、SOA(サービス指向アーキテクチャ)の開発について説明していきたいと思います。第2回目の今回は、Apache Tuscanyの環境設定方法、SCA Toolsの設定について紹介していきます。

これまでの連載

Apache Tuscanyの環境設定

 強力な機能を持つTuscanyですが、環境設定は至って簡単です。Eclipseをある程度知っていれば問題ありません。筆者自身もプログラミングで飯を食べているわけではないので開発環境には不慣れですが、何の問題もなく、Tuscanyの環境設定を行うことができました。それでは、Windowsでの手順を説明します。

 環境設定に慣れた技術者には説明も要らないと思います。そういう方は「Apache Tuscanyの環境設定」は確認程度に読んでいただき、「SCA Toolsの設定」に進んでもらっても構いません。

「Apache Tuscany」環境設定手順

  1. Apache Tuscanyのトップページを開く
  2. ダウンロードページを開く
  3. SCA Javaのダウンロードページを開く
  4. ダウンロードしたファイルを解凍し、Tuscanyフォルダに展開する
  5. Eclipse 3.5(Galileo)にTuscanyのユーザー・ライブラリーを作る

Apache Tuscanyのトップページを開く

 Apache Tuscany(以降、Tuscany)のトップページを開きます。

Tuscanyのトップページ
Tuscanyのトップページ

 執筆時点(8月中旬)ではまだ日本語サイトはありません。左下に[Tuscany SCA]があり、[SCA Java]、[SCA Native]、[SCA PHP]のリンクがあります。TuscanyもJavaだけでなくNative(C++)やPHPで実装されており、学習時には使い慣れた言語を使用されてもいいかと思います。ただし、情報量としてはJavaが圧倒的に多いということと、筆者の勝手な推測ですが、TuscanyはApacheのプロジェクトのためTuscany自体の実装がJava優先になるのではないかということを考え合わせると、業務で使用するときはSCA Javaを使用した方がいいと考えています。今回の連載もSCA Javaを使った記事となっています。

ダウンロードページを開く

 トップページの[Downloads]リンクを押下すると、以下の画面が表示されます。

ダウンロードページ
ダウンロードページ

 上述のとおり、当連載ではJavaで実装されたTuscanyを使用しますので、赤の楕円で囲った[SCA Java 1.X]のリンクを押下します。SCA Nativeを使用したい方は青い楕円で囲った[SCA Native]を押下します。

SCA Javaのダウンロードページを開く

 [SCA Java 1.X]を押下すると、以下の画面が表示されます。ただし、このリンクはSCA Java 1.Xの最新バージョンの1.5をダウンロードする画面へ遷移します。

SCA Java 1.5ダウンロードページ
SCA Java 1.5ダウンロードページ

 1.5の方がバグフィックスもされており、安定しているかと思われますが、サンプルプログラムが1.5ではなく1.4以前のバージョンのままであったりすることから、学習するという観点からは1.4以前のバージョンが必要となることもあります。上記画面をスクロールすると、[Previous Releases]というタイトルの下に過去のバージョンのリンクがあります。必要としているバージョンのリンクをクリックするとダウンロードページが表示されます。

ダウンロードしたファイルを解凍し、Tuscanyフォルダに展開する

 上述のリンクを押下すると、ダウンロードのミラーサイトが表示されるので、日本のサイトのリンクを押下し、ファイルをローカルマシン上にダウンロードします。zipファイルになっているので、適当な場所に解凍します。私の場合は、1.4と1.5でいろいろ実験しているため、次のようなフォルダ構成にしています。

筆者のTuscanyフォルダ構成
筆者のTuscanyフォルダ構成

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
Eclipse 3.5(Galileo)にTuscanyにユーザー・ライブラリーを作る

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
オープンソースApache Tuscanyで楽しむSOA連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

川久保 智晴(カワクボ トモハル)

haruプログラミング教室(https://haru-idea.jp/)主宰。COBOL、FORTRANで13年、Javaを中心としたWeb開発で11年。3つしか言語知らないのかというとそうでもなく、sed/awk、Perl、Python, PHP,  C#, JavaScriptなども一時期は業...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/4293 2009/10/20 13:54

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング