SCA Toolsの設定
Eclipse 3.5(Galileo)からSCA Toolsプロジェクトが追加されました。コンポジット図を描くことにより、視覚的な設計が可能となります。描いたコンポジット図はコンポジット・ファイルに変換されるので非常に便利です。それでは、SCA Toolsの設定を説明します。
「SCA Tools」設定手順
- インストール画面を開く
- SOA開発を選択する
- ライセンスを確認する
インストール画面を開く
Eclipseのメニューバーから[ヘルプ]を選択するとプルダウンメニューが表示されます。メニューの下から2番目の[新規ソフトウェアのインストール]をクリックします。なぜ、ソフトウェアのインストールをするのにヘルプから入らなければならないのか、正直違和感を覚えますが、皆さんはいかがでしょう?
インストール画面の[作業対象]プルダウンメニューをクリックします。どこにも[SCA Tools]がありませんが、しかし、よく見ると[--All Available Sites--]があります。これをクリックします。
SOA開発を選択する
たくさんのソフトウェアが表示されます。下の方にスクロールすると[SOA開発]があります。[SOA開発]と言ってもいろいろな概念や手法があるため、これを選択するのを躊躇するかもしれませんが、これ以外にSCA Toolsに辿りつけそうにもないので、その左のラジオボタンをクリックします。
SCA Tools Featureが並んでいます。Tuscany Supportもあるので間違いありません。他にもいろいろ面白そうなのでこの際、デフォルトのチェックのまま進みましょう。
当連載では紹介しないBPMNなども含まれていますが、興味のある方は試してください。ここではすべて使用することにし[次へ]ボタンをクリックします。BPMNも含め、BPMはSOAとは切り離せないものですが、当連載の目的が、以前のSOAと比較して非常にスマートになったことを実感してもらうことを目的としていますので、残念ながら取り扱いません。
ライセンスを確認する
最後は、選択したソフトウェアのすべてに対しライセンス条項に同意します。[完了]ボタンをクリックすると設定は完了します。再起動を促すメッセージが出てきた場合は、再起動します。
以上でTuscanyのライブラリの作成と、SCA Toolsの設定が終りました。しかし、最初からSCA Toolsは使用しません。基本的なものを説明し終わった後に、SCA Toolsを使った構築を説明したいと考えています。
これで、やっと準備が整い、TuscanyでSOA開発を行うことができます。今回は準備で終わりにします。次回からTuscanyでSOA開発に触れていきたいと思います。楽しみにお待ちください。