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Groovy+GrailsでRailsなWeb開発

GroovyとGoogle App Engineでアプリ開発(番外編)
~GAEで利用できるさまざまなサービス

Groovy+GrailsでRailsなWeb開発 第8回


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 今回は番外編として、Java上で動くスクリプト言語「Groovy」を使って、Google App Engineのアプリケーションを作成してみましょう。データベース機能以外にも、GAEではさまざまなサービスが用意されてます。第3回の本記事では、その主なものについてまとめて解説します。

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はじめに

 前回、データストア利用の基本について説明をしましたが、「あれ、GAEのサービスって、データベースだけしかないのか?」と思われたかもしれません。もちろん、そんなことはありません。他にもさまざまな機能があります。

 データストアの次に重要となるのは「認証」機能でしょう。また、Gmailによるメール送信なども役に立ちます。

対象読者

  • JSPを書くのは正直しんどい...と近頃感じる人
  • Ruby on Railsスタイルの開発に興味があるという人
  • MVCフレームワークをJavaで学びたいという人
  • JavaによるGoogle App Engineプログラミングに興味がある人

Userによる認証

 まずは、認証機能から説明しましょう。Googleのさまざまなサービスは、そのほとんどが「Googleアカウントによる認証」によって個人の識別をするようになっています。Googleアカウントを作成すると、GmailやGoogleカレンダー、Googleドキュメントなどのサービスが使えるようになりますが、これらもすべてGoogleアカウントによるユーザー認証を利用しているのです。

 GAEでは、このGoogleアカウントによる認証をそのまま自分のアプリケーション内で利用できます。GAE/J(Google App Engine Java版)に用意されている認証に関する主な機能を整理すると、次のようになるでしょう。

  • ログイン状態のチェック:GAE/Jには「UserService」というクラスが用意されており、これを利用して、ユーザーがログインしているかどうか、あるいは管理者かどうかなどを調べることができます
  • ユーザー情報の取得:GAE/Jでは、ログインしているユーザーは「User」というクラスのインスタンスとして管理されます。これにより、ユーザーのニックネームやメールアドレスなどの登録情報を調べることができます
  • ログイン/ログアウト用ページへのリダイレクト:認証が必要なページでは、例えば「ログインしていなければログインページに飛ばす」というような処理がよく用いられます。GAE/Jでは、ログインページやログアウトのアドレスを取得し、そこにリダイレクトして強制的にログイン・ログアウトさせることができます

 これらの機能は、com.google.appengine.api.usersというパッケージにまとめられています。ここにあるクラスの基本的な使い方が分かれば、認証は簡単に利用できます。

次のページ
認証が必要なページを作る

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この記事の著者

掌田 津耶乃(ショウダ ツヤノ)

三文ライター&三流プログラマ。主にビギナーに向けたプログラミング関連の執筆を中心に活動している。※現在、入門ドキュメントサイト「libro」、カード型学習サイト「CARD.tuyano.com」を公開...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/4400 2009/10/09 20:27

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