入力が促されたら、Data Payload Format(データペイロードフォーマット)として「Default」を選択し、[Next]をクリックします。Data Type Behaviour(データの型付け動作)については、「Off」を選択し、[Next]をクリックします。これですべてのデータがプレーンテキストとして扱われるようになります。
どの要求メソッドをサポートするかの問いには、デフォルトの「HEAD」と「POST」を指定します。
柔軟で汎用的なサービスを作成することが目的なので、ここではデフォルトのSOAPフォーマットを使います。もちろん、Javaの標準的なアプリケーションや.NETアプリケーション内から特定のデータフォーマットを使用することもできます。データの型付けは、複雑なので無視されます。この例のデータは、いずれにせよテキストとして扱われるので、データの型付けは必要ありません。
入力が促されたら、[Require authorization for this service]チェックボックスをオンにしたまま、DBAユーザーを選択し、[Next]をクリックします。このウィザードは、極めて単純なやり方で企業データのプライバシーを保護します。認可したデータベースユーザーだけにデータへのアクセスを認めるという方法です。これをセットアップするには、このサービスへのアクセスを許可したいユーザーを選択します。アクセスを求めるユーザーが複数存在する場合は、グループを作成し、Userの代わりにそのグループを選択します。もう1つのやり方は、特定のユーザーを指定しないようにすることです。そのようにすると、必要な権限を持つデータベースユーザーが全員認証されます。
[Require security for this service]チェックボックスをオンにし、[Next]をクリックします。これで、データベースはセキュリティ保護されたHTTPS接続だけを使うようになります。データベースの起動時にHTTPSリスナしか指定しなかったので、これを必ずオンにしなければなりません。これ以外に使用できる接続がないからです。
入力が促されたら、SQLステートメントとしてSELECT * FROM Customers
を入力し、[Next]をクリックします。必要ならコメントを入力し、最後に[Finish]をクリックします。
これで、セキュリティ保護と汎用性を併せ持つSOAP Webサービスを作成できました。このサービスに.NETまたはJavaからアクセスするつもりなら、SOAPサービスを仲介するDISHサービスを作成する必要があります。特定のアプリケーションからSOAPサービスにアクセスする方法については、本稿の範囲を超えるので説明しません。ここでは標準のWebブラウザからSOAPサービスにアクセスします。次に、その手順を説明します。