独自のメニューの作成
今度は、「編集」メニューの横に「書式」メニューを作成し、RichTextBoxコントロールでフォントを編集するメニューコマンドを組み込みます。
まず、「編集」メニューと同様の方法でコマンドリンクコレクションエディタを表示します。「新規コマンドの作成」で「C1CommandMenu」が選択されているのを確認したら、「標準コマンド」のリストから「書式(&O)」を選び、[OK]ボタンをクリックします。これで「書式」メニューが作成されます。
ここでは、メニューコマンドをカスタマイズして画像をつけてみます。
まず、先ほどと同様、「新規コマンド」をマウスでポイントし、ツールバーの[コマンドリンクの挿入]ボタンをクリックします。コマンドリンクコレクションエディタで、「テキスト」欄の入力文字列を「フォント...」に変更し、他は変更せずに[OK]ボタンをクリックします。
もう一度、「新規コマンド」をマウスでポイントして、ツールバーの[コマンドリンクの挿入]ボタンをクリックします。次は、「テキスト」欄の入力文字列を「文字色...」に変えて[OK]ボタンをクリックします。 これで、2つのメニューコマンドが追加されました。
今度は、「フォント...」メニューコマンドをクリックしてプロパティウィンドウを表示させます。プロパティウィンドウが表示されたら、「Command」プロパティの横にあるプラス記号(+)をクリックして展開します。展開された中に「Image」プロパティがあるので、[...]ボタンをクリックし、「FontDialog.bmp」を選びます。
同じように、「文字色...」メニューコマンドをクリックし、プロパティウィンドウの「Image」プロパティで「Color.bmp」を設定します。これで、メニューコマンドに画像が組み込まれました。
このように各プロパティを設定しながら、独自のメニューを作成していくことができます。
サイドキャプションの作成
作成した3つのメインメニューに、「サイドキャプション」を設定していきます。サイドキャプションは、1つのメインメニューにつき、1つずつ設定できます。
まず、プロパティウィンドウのオブジェクトリストから「C1CommandMenu1」を選びます。プロパティリストの中にある「SideCaption」を展開します。展開した中にある各種プロパティを使って、サイドキャプションを設定していきます。
まず、「Text」プロパティでキャプションの文字を設定します。また、「BarGradientBegin」「BarGradientEnd」プロパティで、サイドキャプションの背景色にグラデーションを設定することができます。もちろん、アイコンやイメージも設定できます。キャプションの表示位置は、「TextDirection」プロパティで行います。
ここでは、3つのメニューそれぞれに次のようなサイドキャプションの設定を行います。
メインメニュー | Text | BarGradientBegin | TextDirection |
---|---|---|---|
c1CommandMenu1 | ファイル操作 | Turquoise | Horizontal |
c1CommandMenu2 | 文字列操作 | Pink | Horizontal |
c1CommandMenu3 | 書式 | LawnGreen | Horizontal |
上記の設定が完了すると、次のようなサイドキャプションになります。
CheckBoxコントロールの配置
最後に、CheckBoxコントロールをC1MainMenuコントロールに配置します。やり方は簡単で、ツールボックスにあるCheckBoxコントロールを、メインメニューのエリアにドラッグ&ドロップするだけです。自動的にC1MainMenuコントロールに「C1CommandControl」オブジェクトが作成され、その上にCheckBoxコントロールが配置されます。
C1MainMenuコントロールの仕上げ
C1MainMenuコントロールは、メニュー項目のマウスオーバースタイルを変えることができます。
まず、BackColorプロパティを「Lavender」にします。そして、マウスがポイントされたときに背景色が変わるように、BackHiColorプロパティを「Azure」にします。この時、文字色を変えたければ、「ForeHiColor」プロパティを設定します。