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ComponentZine(ComponentOne)

コンテキストメニューを持ったSilverlightアプリケーションの作成

ComponentOne Studio for SilverlightのC1ContextMenuコントロールを使ったWebページの作成

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TextBoxコントロールにコンテキストメニューを組み込む

 まず、グリッドの左側に配置したTextBoxコントロールに、C1ContextMenuコントロールを使ってコンテキストメニューを組み込みます。

基本的なコンテキストメニューの作成

 このコンテキストメニューには、以下の階層のメニュー項目を設定します。[ファイル]メニューは、いわゆるサブメニューで、この中に[開く][保存]の2つのメニュー項目を設定します。

  • ファイル
    • 開く
    • 保存
    • 区切り線 
    • コピー
    • 貼り付け
    • 切り取り

 今回は、[ファイル][開く][保存][コピー][貼り付け][切り取り]の6つのメニュー項目を設定します。まず、グリッドの中にTextBoxコントロールを作成し、その中にC1ContextMenuコントロールを作成します。この時、C1ContextMenuコントロールはツールボックスのアイコンをダブルクリックして作成してください。

<Grid x:Name="LayoutRoot" ShowGridLines="True">
    <Grid.ColumnDefinitions>
        <ColumnDefinition Width="*"/>
        <ColumnDefinition Width="*"/>
    </Grid.ColumnDefinitions>
    <TextBox>
        <c1:C1ContextMenu></c1:C1ContextMenu>
    </TextBox>
</Grid>

 すると、<c1:C1ContextMenu></c1:C1ContextMenu>のコードにエラーメッセージが出るので、この前後に「c1:C1ContextMenuService.ContextMenu」を入力します。C1ContextMenuServiceクラスはツールボックスにはないため、直接コードを入力します。

<TextBox>
    <c1:C1ContextMenuService.ContextMenu>
        <c1:C1ContextMenu></c1:C1ContextMenu>
    </c1:C1ContextMenuService.ContextMenu>
</TextBox>

 これで、C1ContextMenuServiceクラスによってTextBoxコントロールとC1ContextMenuコントロールが関連付けられます。後は、C1ContextMenuコントロールの中にC1MenuItemクラスを作成し、Headerプロパティにメニュー項目名を設定していきます。また、メニュー項目間に区切り線を入れたい場合は「C1Separator」を記述します。

<c1:C1ContextMenuService.ContextMenu >
    <c1:C1ContextMenu >
        <c1:C1MenuItem Header="ファイル..." >
        </c1:C1MenuItem>                    
                    
        <c1:C1Separator />
                    
        <c1:C1MenuItem Header="コピー" >
        </c1:C1MenuItem>

        <c1:C1MenuItem Header="貼り付け" >
        </c1:C1MenuItem>
                    
        <c1:C1MenuItem Header="切り取り" >
        </c1:C1MenuItem>
    </c1:C1ContextMenu>
</c1:C1ContextMenuService.ContextMenu>

[ファイル]メニューの下層のメニューの作成

 [ファイル]メニューの下層にサブメニューを設定する場合は、このC1MenuItemタグの中にさらにC1MenuItemクラスを組み込んでいきます。ここでは[開く]と[保存]の2つのメニュー項目を組み込みます。

<c1:C1MenuItem Header="ファイル..." >
    <c1:C1MenuItem Header="開く" >
    </c1:C1MenuItem>                        
    <c1:C1MenuItem Header="保存" >
    </c1:C1MenuItem>
</c1:C1MenuItem>                    

 より深い階層のメニューを作る場合は、さらにC1MenuItemクラスをネストしていきます。

メニュー項目にイメージを組み込む

 メニュー項目にイメージを組み込む場合は、C1MenuItemクラスのIconプロパティにイメージファイルを設定します。この場合、プロジェクトの「ClientBin」フォルダにイメージファイルを追加し、Imageコントロールを使って組み込みます。

 次のコードは[開く]メニューに「openHS.png」ファイルを設定し、16x16のサイズで表示します。

<c1:C1MenuItem Header="開く" >
    <c1:C1MenuItem.Icon>
        <Image Source="openHS.png" Width="16" Height="16"/>
    </c1:C1MenuItem.Icon>
</c1:C1MenuItem>       

 ここでは、次のイメージファイルを各メニュー項目に設定しています。

メニュー項目 イメージファイル名
開く openHS.png
保存 saveHS.png
コピー CopyHS.png
貼り付け PasteHS.png
切り取り CutHS.png
ここまでのXAMLのコード
<Grid x:Name="LayoutRoot" ShowGridLines="True">
    <Grid.ColumnDefinitions>
        <ColumnDefinition Width="*"/>
        <ColumnDefinition Width="*"/>
    </Grid.ColumnDefinitions>   
      
        <!-- TextBoxのコンテキストメニュー -->
        <TextBox x:Name="text1" Grid.Column="0" AcceptsReturn="True" Width="300" Height="400"
                 VerticalScrollBarVisibility="Auto" HorizontalScrollBarVisibility="Auto"
                 TextWrapping="Wrap" >
            <c1:C1ContextMenuService.ContextMenu >
                <c1:C1ContextMenu Foreground="Purple" 
                                  BorderBrush="SlateBlue" BorderThickness="2" >
                    
                    <c1:C1MenuItem Header="ファイル..." >

                        <c1:C1MenuItem Header="開く" >
                                <c1:C1MenuItem.Icon>
                                    <Image Source="openHS.png" Width="16" Height="16"/>
                                </c1:C1MenuItem.Icon>
                            </c1:C1MenuItem>                        
                            
                        <c1:C1MenuItem Header="保存" >
                                <c1:C1MenuItem.Icon>
                                    <Image Source="saveHS.png" Width="16" Height="16"/>
                                </c1:C1MenuItem.Icon>
                            </c1:C1MenuItem>

                    </c1:C1MenuItem>                    
                    
                    <c1:C1Separator />
                    
                    <c1:C1MenuItem Header="コピー" >
                        <c1:C1MenuItem.Icon>
                            <Image Source="CopyHS.png" Width="16" Height="16"/>
                        </c1:C1MenuItem.Icon>
                    </c1:C1MenuItem>

                    <c1:C1MenuItem Header="貼り付け" >
                        <c1:C1MenuItem.Icon>
                            <Image Source="PasteHS.png" Width="16" Height="16"/>
                        </c1:C1MenuItem.Icon>
                    </c1:C1MenuItem>

                    <c1:C1MenuItem Header="切り取り" >
                        <c1:C1MenuItem.Icon>
                            <Image Source="CutHS.png" Width="16" Height="16"/>
                        </c1:C1MenuItem.Icon>
                    </c1:C1MenuItem>
      
                </c1:C1ContextMenu>
            </c1:C1ContextMenuService.ContextMenu>
        </TextBox>
</Grid>
各メニュー項目にイメージファイルを設定
各メニュー項目にイメージファイルを設定

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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