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IISのApplication Request Routing(ARR)でリバースプロキシを構築する

Windows ServerのWebサーバー「IIS」を高度に活用しよう

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負荷分散の設定

 サーバーファームでは、「キャッシュ」「サーバーアフィニティ」「プロキシ」「ルーティング規則」「監視と管理」「正常性テスト」「負荷分散」の設定を行うことができます。

図.19 サーバーファームの設定項目
図.19 サーバーファームの設定項目

  ここでは、負荷分散の設定を変更してみましょう。負荷分散の設定を開き、負荷分散のアルゴリズムを設定します。ここでは「加重ラウンドロビン」を選び「カスタム配分」を選択します。サーバーへの振り分け割合を、codezineを3割、makezineに7割にする設定としました。

図.20 負荷分散の割合を3対7に変更
図.20 負荷分散の割合を3対7に変更

ブラウザでと監視画面での確認

 設定が終わったらIISにアクセスしてみましょう。同じURLにアクセスしても、サーバーファームで登録した複数のサーバーに振り分けられることが分かります。

図.21 同一URLで異なるサーバー(CodeZineとMarkeZine)の振り分けを確認(Chrome)
図.21 同一URLのアクセスが異なるサーバー(CodeZineとMarkeZine)に振り分けていることを確認(Chrome)

 この転送状況については、「監視と管理」の設定画面から詳細を確認できます。要求配分率の列を見ると、ほぼ3対7で振り分けられているのが分かるでしょう。

図.22 「監視と管理」画面でほぼ7対3の要求配分率で振り分けられていることを確認
図.22 「監視と管理」画面でほぼ7対3の要求配分率で振り分けられていることを確認

まとめ

 以上、この記事では、IISのApplication Request Routingと呼ばれる機能を活用して、IISから他のWebサーバーを呼び出して応答する、リバースプロキシサーバーを構築する方法を紹介しました。

 ARRを利用すると、Windows Serverを用いたWebサイトの構築に幅を持たせることができます。また、今回紹介した以外にも、キャッシュや活性確認など便利な機能がたくさん備わっていますので、一度試してみてください。

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この記事の著者

百賀 吟平(モモガ ギンペイ)

主に.NETを使ったアプリケーション開発に従事するプログラマー。

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CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/7018 2013/03/14 14:00

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