負荷分散の設定
サーバーファームでは、「キャッシュ」「サーバーアフィニティ」「プロキシ」「ルーティング規則」「監視と管理」「正常性テスト」「負荷分散」の設定を行うことができます。
ここでは、負荷分散の設定を変更してみましょう。負荷分散の設定を開き、負荷分散のアルゴリズムを設定します。ここでは「加重ラウンドロビン」を選び「カスタム配分」を選択します。サーバーへの振り分け割合を、codezineを3割、makezineに7割にする設定としました。
ブラウザでと監視画面での確認
設定が終わったらIISにアクセスしてみましょう。同じURLにアクセスしても、サーバーファームで登録した複数のサーバーに振り分けられることが分かります。
この転送状況については、「監視と管理」の設定画面から詳細を確認できます。要求配分率の列を見ると、ほぼ3対7で振り分けられているのが分かるでしょう。
まとめ
以上、この記事では、IISのApplication Request Routingと呼ばれる機能を活用して、IISから他のWebサーバーを呼び出して応答する、リバースプロキシサーバーを構築する方法を紹介しました。
ARRを利用すると、Windows Serverを用いたWebサイトの構築に幅を持たせることができます。また、今回紹介した以外にも、キャッシュや活性確認など便利な機能がたくさん備わっていますので、一度試してみてください。
参考資料
- 「Application Request Routing モジュールの使用」(TechNet)
- 「アプリケーションの要求のルーティング」(TechNet)
- 「強化されたIIS 7.5(後編)―URL書き換え/Application Request Routing」(@IT)
- 「Webサーバー群の管理を容易にする無償ツール「Microsoft Web Farm Framework」の特長と使い方」(CodeZine)