属性コンバーター
HTML属性を出力する場合は、:の前にattrを指定して属性コンバーターを使用します。
<script id="itemTemplate" type="text/x-jsrender"> <b>{{>name}}</b>の値段は<b>{{>price}}円</b>です。<br/> 重さは<b>{{>weight}}グラム</b>です。<br/> <img src="images/mikan.png" alt="{{attr:imageAlt}}" /> </script>
属性コンバーターはHTMLコンバーターとまったく同じものです。
本来、<や>などの一部の文字を属性コンバーターで変換する必要はありません。しかし、より安全にHTMLを出力するために、属性コンバーターはHTMLコンバーターと同じ文字を変換します。
これら2つのコンバーターは同じものですが、将来仕様が変わる可能性もあります。属性を出力するときは属性コンバーターを、それ以外のHTMLを出力するときはHTMLコンバーターを使うとよいでしょう。
URLコンバーター
URLを出力する場合は、:の前にurlを指定してURLコンバーターを使用します。
<script id="itemTemplate" type="text/x-jsrender"> <b>{{>name}}</b>の値段は<b>{{>price}}円</b>です。<br/> 重さは<b>{{>weight}}グラム</b>です。<br/> <img src="{{url:imageUrl}}" alt="{{attr:imageAlt}}" /> </script>
URLコンバーターは、JavaScriptのencodeURI関数を呼び出してURLを変換します(*1)。
複雑なデータモデル
データモデルには、配列や入れ子構造になっているオブジェクトを指定できます。
配列のデータモデル
renderメソッドに配列を渡すと、配列の要素を順に出力します。
var items = [{ name: "みかん", price: 100, weight: 60 },{ name: "りんご", price: 200, weight: 200 }];
パスを指定する
これまでは、便宜上JsRenderのタグを{{:プロパティ名}}と表現してきましたが、正確にはプロパティ名だけではなく、パスや式を指定できます。
データモデルのオブジェクトが入れ子構造になっていたり、配列を含んでいたりする場合、パスを使って下位のオブジェクトを指定できます。パスを指定する方法は、JavaScriptで入れ子構造になっているオブジェクトのプロパティを取得する方法と同じです。
var item = { name: "みかん", price: 100, weight: 60, image: { url: "images/mikan.png", alt: "みかん画像" } };
<script id="itemTemplate" type="text/x-jsrender"> <b>{{>name}}</b>の値段は<b>{{>price}}円</b>です。<br/> 重さは<b>{{>weight}}グラム</b>です。<br/> <img src="{{url:image.url}}" alt="{{attr:image['alt']}}" /> </script>
このように、ピリオドやブラケットを使って出力するオブジェクトを指定できます。
式を指定する
JsRenderのタグには式を書くこともできます。割り算や足し算、比較などの式を使えます。ただし、代入やメソッドの呼び出しはできないので注意してください。
<script id="itemTemplate" type="text/x-jsrender"> {{>weight}}gは{{>weight/1000}}kgです。 </script>