5. インストール
テスト対象のWebアプリケーションを実行するためのAPサーバとしてTomcat、テストを実行するためのSelenium2、最後にJenkinsを用意します。
5.1. Tomcatのインストール
http://tomcat.apache.orgよりTomcatのアーカイブをダウンロードします。
インストーラ付きの実行形式型のファイルもありますので、実行プラットフォームに合わせたファイルをダウンロードし、インストールしてください。
zip形式をダウンロードした場合には、適当なフォルダにアーカイブを展開すれば完了です。
Windows環境の場合、[Tomcatインストールフォルダ]/bin/startup.batを実行すれば、Tomcatが起動します。
ブラウザよりhttp://localhost:8080/にアクセスすれば、下記のようなTomcatの画面が確認できます。
5.2. Selenium2のインストール
Selenium2のインストールについては、サンプルのテストアプリケーションに含まれておりますのでそれを利用するか、「本連載の第2回記事」を参照してください。
5.3. Jenkinsのインストール
最も簡単な起動方法は、Jenkinsのサイトよりwarファイルをダウンロードし、下記のコマンドでJenkinsを起動する事ができます。
java -jar jenkins.war
この方法でもJenkinsを起動できますが、今回はTomcatをインストールしていますので、Tomcatにjenkinsのwarファイルをデプロイします。
[Tomcatインストールフォルダ]/webapps配下にjenkins.warを配置し、Tomcatを起動します。
読み込み完了を待ってから、ブラウザから下記URLにアクセスしてJenkinsを起動してみましょう。
5.4. Mavenを追加
今回用意したサンプルアプリケーションはMavenプロジェクトなので、JenkinsでMavenを扱えるように設定します。
Jenkinsの画面左にあるメニューより、「Jenkinsの管理」を選択、さらに「システムの設定」を開きます。
画面中程にある「Maven」の設定項目より「Maven追加」ボタンを押下します。名前の「maven3.1」と入力し保存します。
これで、Mavenが利用できるようになりました。
5.5. Deploy Pluginを追加
Jenkinsの特徴の一つとしてプラグインの豊富さがあると紹介しましたが、導入についても非常に簡単です。今回は、ビルドした後TomcatにデプロイするためのDeploy pluginのインストールします。
Jenkinsの画面左にあるメニューより、「Jenkinsの管理」を選択、さらに「プラグインの管理」を選択してください。
「利用可能」タブを選択すると、インストール可能なプラグインの一覧が表示されます。その中から「Deploy plugin」にチェックし「再起動せずにインストール」ボタンを押下します。
ここまででインストール作業が完了です。
Jenkins自体の導入の手軽さはもとより、プラグインの導入も非常に簡単になっていることが実感いただけたのではないでしょうか。