通知ハブ:Baiduクラウドプッシュのサポート
Azure通知ハブにより、Android、iOS、Windows、Windows Phone、Kindleデバイスにクロスプラットフォームのモバイルプッシュ通知を有効にできます。インスタントクロスプラットフォームブロードキャスト、モバイルオーディエンスの動的セグメントへの個人用通知、またはお客様の使用するデバイスに関わらずモバイルアプリの個人顧客に簡単に到達するために、現在何千ものお客様が通知ハブを使用しています。今回、もう1つのモバイル通知プラットフォームであるBaiduクラウドプッシュについてお知らせさせて頂きます。
これは、通知ハブのお客様が中国の多様なAndroidデバイスファミリーに到達できるようにするものです。アプリストアやプッシュサービスが多様化しているため、中国でAndroidデバイスへプッシュ通知を配信することは簡単なことではありません。中国のほとんどのAndroidデバイスはGoogleクラウドメッセージングサービス(GCM)を使用するように構成されていないため、GCMからAndroidデバイスへのプッシュ通知は動作しません。アプリストアに対してどのような構成にしているかに関わらず、すべてのAndroidデバイスにアプリ開発者が到達できるように、Azure通知ハブはBaiduクラウドプッシュサービス経由のプッシュ通知送信をサポートしています。
通知ハブからBaiduを使用するには、Baiduでアプリを登録し、アプリケーションに対して適切な識別子(ユーザーIDとのChannelId)を取得してください。
そして、これらの識別子でAzure管理ポータルの通知ハブを設定します。
詳細については、英語と中国語のチュートリアルでご確認ください。Azureを使用した通知ハブの詳細は、通知ハブ開発センターでご確認ください。
仮想マシン:インスタンスレベルのパブリックIPを一般公開
現在Azureでは、パブリックIPアドレスをVM、Web、ワーカーロールに割り当てる機能をサポートしているので、アクセス用の仮想IPエンドポイントをマッピングしなくても、直接インターネット上でアドレス指定が可能です。インスタンスレベルのパブリックIPを使用すれば、AzureでFTPサーバーを実行し、そのIPを使用して直接VMを監視するようなシナリオが可能になります。
詳細については、インスタンスレベルのパブリックIPアドレスWebページをご確認ください。
オートメーション:アップデート
今年初旬に、Azureオートメーションのプレビューを導入しました。これにより、Azureリソースのデプロイメント、監視、保守が自動化できます。Azureオートメーションの新機能をいくつか発表できうれしく思います。
- Active Directory認証
- PowerShellスクリプトコンバータ
- Runbookギャラリー
- 1時間毎のスケジュール設定
Active Directory認証
AzureオートメーションサービスからAzure環境への認証に証明書を使用する代わりに、シンプルな認証情報ベースの認証を提供するAzure Active Directoryの組織IDを、Azure認証に使用できるようになりました。
Active Directoryユーザーをまだ設定されていない場合は、新しいユーザーを作成して、Azureサブスクリプションを管理するためのアクセスをユーザに提供してください。それが完了したら、その資格情報を使用してオートメーションアセットを作成し、ランブックでその資格情報を参照してください。この設定を行うのは1度だけで、その後はその保存されている資格情報を使用することができるため、自動化するのに必要なステップ数が大幅に簡略化されます。Active Directory認証で設定する方法の詳細は、このブログをお読みください。
PowerShellスクリプトコンバータ
Azureオートメーションは現在ランブックとしてPowerShellスクリプトのインポートをサポートしています。シングルのPowerShellワークフローを含まないPowerShellスクリプトがインポートされると、オートメーションはPowerShellスクリプトからPowerShellワークフローへその変換を試みて、その後その結果からランブックを作成します。これにより、現在存在する膨大な量のPowerShellコンテンツや知識は、Azureオートメーションでより簡単に活用できるようになります。
Runbookギャラリー
Runbookギャラリーにより、Azure管理ポータルから簡単にオートメーションサンプル、ユーティリティ、シナリオランブックを発見することができます。Runbookギャラリーには、そのまま使用できるもの、軽微な修正が必要なもの、独自のランブックを作成するための例として使用できるもので構成されています。Runbookギャラリーは、Microsoftだけでなく、Azureコミュニティの活発なメンバーからもコンテンツが提供されています。もし他のユーザーが恩恵を受けることができると思うランブックを作成した場合は、スクリプトセンター上のコミュニティで共有することができ、それはギャラリーに表示されます。Runbookギャラリーに興味がある場合、このTechNetの記事で、どのようにギャラリーが動作するかの詳細と、どのように貢献できるかについてご確認頂けます。
+NewからApp Services > Automation > Runbook > From Galleryを選択すると、ギャラリーにアクセスできます。
ギャラリーウィザードでは、左側のペインでカテゴリを選択するとランブックが参照でき、右側のペインに選択したランブックの説明が表示されます。その後コードをプレビューし、最後に個人スペースにランブックをインポートします。
今後、PowerShellスクリプトが含まれるようにギャラリーの展開機能を追加する予定です。スクリプトが新しいPowerShellスクリプトコンバータを使用してオートメーションアカウントにインポートされた場合、それらのスクリプトはワークフローに変換されます。つまり、選択するコンテンツが増え、Azureで実行するPowerShellスクリプトを取得するためのツールが手に入るということです。
1時間毎のスケジュール設定
ユーザーから多くのリクエストがあり、Azureオートメーションで1時間毎のスケジュール設定ができるようになりました。この機能により1時間毎または数時間毎にスケジュールが設定できるので、1日以内の定期的な頻度でランブックを起動することが非常に簡単になります。
まとめ
今回のMicrosoft Azureのリリースで、数多くの素晴らしい新しいシナリオが可能になり、クラウドでホストされたアプリケーションの構築がさらに簡単になります。
まだAzureアカウントをお持ちでなければ、無償トライアルにサインアップして、上記機能をすぐにお試しいただけます。アプリの構築方法などの詳細は、Microsoft Azure Developer Centerで確認してください。
Hope this helps,
Scott
P.S.ブログに加え、現在Twitterを使って簡単な更新やリンク共有を行っています。twitter.com/scottguで、私をフォローしてください。