Firefox OSアプリを作ってみよう(2)
アプリを実機でデバッグする
次はWebIDEをつかってアプリを実機に転送し、デバッグしてみましょう。WebIDEでは実機とのUSB接続によるアプリのデバッグが可能です。UIなどの確認にはシミュレータで十分ですが、BluetoothなどデバイスAPIを使ったアプリの場合は実機によるデバッグが有利ですので、ぜひ実機デバッグをおぼえておきましょう。
今回実機は「Fx0」を使用します。エントリーモデルのFirefox OS搭載スマートフォンが多数登場している中、Fx0は、4G LTE対応・クアッドコアCPU搭載の、世界初のハイエンドなFirefox OS搭載スマートフォンとなっています。
実機転送するにはまずWebIDEの画面上部右側の[ランタイムを選択]ボタンから[シミュレータをインストール]を選択して、追加のコンポーネント中にある「ADB Helper アドオン」をインストールしてください。「ADB Helper アドオン」はWebIDEと実機を接続するときに必要なアドオンです。
アドオンのインストールが完了したら、Fx0側でリモートデバッグを許可する設定をします。まずFx0の[環境設定]を起動します。
次に[端末情報]をタップします。
[その他の情報]をタップします。
一番下の開発者メニューをタップしてチェックをオンにします。
「環境設定」のメニューにもどると、「開発者」という項目が追加されています。[開発者]をタップします。
「USB経由のデバッグ」直下のリストボックスをタップし、[ADBと開発ツール]を選択して下部のOKボタンをタップします。
これでFx0とWebIDEが接続できるようになりました。Fx0をUSBケーブルでPCと接続してください。接続するとWebIDEの「ランタイムを選択」中のUSBデバイス一覧にFx0が表示されます。下のスクリーンショットで Firefox OS(LGL25)と表示されているのがそうです。
「ランタイムを選択」で Firefox OS(LGL25)を選択します。するとFx0側でリモートデバッグの許可を求めるダイアログが表示されるのでOKをタップします。
これでFx0とWebIDEとの接続が完了しました。この状態でWebIDEの上部中央の再生ボタンをクリックしてください。Fx0にアプリが自動的にインストールされアプリが起動します。以降はシミュレータのときと同じ感覚で、Fx0で起動したアプリをリアルタイムにデバッグすることができます。