今回の記事は、過去に掲載した記事『SQL Serverのデータをグリッド表示するWPFアプリケーションの作成』に、より細かいC1DataGridコントロールの使い方を加筆し、再構成しています。
はじめに
WPF対応のC1DataGridコントロールは、初めて使う方でもすぐにデータベースのデータをグリッド表示することができる扱いやすいコントロールです。しかも、グループ化や集計、フィルタ機能など高度な機能があらかじめ実装されているので、複雑で難しいコードを書く必要は一切ありません。また、WPF用コントロールなので、WPFの高度なデザイン性を生かしたアプリケーションを作成できます。
今回は、このC1DataGridコントロールを使い、SQL Server上のデータをグリッド表示するWPFアプリケーションを作ってみました。
対象読者
Visual Basic 2010/2012/2013、またはVisual C# 2010/2012/2013を使ってプログラムを作ったことがある人。
必要な環境
Visual Basic 2010/2012/2013、Visual C# 2010/2012/2013、Visual Studio 2010/2012/2013でプログラムが作れる環境。
なお、本プログラムは次の環境で開発・動作確認を行っています。
- OS:Windows 7
- 開発Tool:Visual Studio 2010、.NET Framework 4
プログラム実行時の注意事項
本稿の実行ファイル(バイナリファイル)を動かすには、zipファイルに同梱してある以下のファイルが必要になります。.NET Framework 4でのみご使用いただけます。
ファイル名 | 説明 |
---|---|
C1.WPF.4.dll | 本体アセンブリ |
C1.WPF.DataGrid.4.dll | 本体アセンブリ |
C1.WPF.DateTimeEditors.4.dll | 本体アセンブリ |
これらのファイルを、実行プログラムと同じフォルダに格納します。
なお、本サンプルプログラムの実行ファイルには、2つのバージョンがありますが、いずれも記事で紹介している内容を確認できます。
- DataGrid_WPF_vb.exe(行単位でカレントセルが移動するバージョン)
- DataGrid_WPF_vb enter key.exe(カレントセルをEnterキーで下方に移動させるバージョン)
コンポーネントのインストール
トライアル版は、グレープシティのWebページから申し込みできます。
トライアル申込フォームが表示されますので、必要情報を入力して申し込むとトライアル版のダウンロード手順を記載したE-Mailが送られてきます。その手順にそってダウンロードを行ってください。また、ダウンロードファイルは圧縮ファイルになっていますので、解凍してインストーラを起動します。
制限事項などの詳細については、インストーラに同梱されているリリースノートを参照ください。
コントロールと参照の追加
ComponentOne Studioをインストールしたら、プロジェクトにコントロールを追加します。ツールボックスに専用のタブを作成し、使用するコンポーネントを追加します。追加するコンポーネントは、アセンブリ名が「C1.WPF.DataGrid.4」の「C1DataGrid」コントロールです。
これらのコントロールを追加すると、プロジェクトに以下のランタイムライブラリへの参照が追加されます。
ファイル | 内容 |
---|---|
C1.WPF.4 | 本体アセンブリ |
C1.WPF.DataGrid.4 | 本体アセンブリ |
C1.WPF.DateTimeEditors | 本体アセンブリ |
また、プロジェクトに以下のランタイムライブラリが追加されます(.NET Framework 4が必要です)。
ファイル | 内容 |
---|---|
C1.WPF.4.dll | 本体アセンブリ |
C1.WPF.DataGrid.4.dll | 本体アセンブリ |
C1.WPF.DateTimeEditors.4.dll | 本体アセンブリ |