Movable Typeおまかせインストーラでの設定
一撃シェルスクリプトによるインストールとサーバーの再起動が終わったら、最後にMovable TypeのGUI「おまかせインストーラ」を使って、Movable Typeを使用するための設定を行います。
なお、社内イントラネットなどでIPアドレス直アクセスで運用する場合を除き、hostsまたはDNSで名前解決を行えるようにしておきます。また、インストール後にホスト名を変更してしまうと、内部リンクのアドレスに影響が出てしまいますので、ホスト名またはFQDNはあらかじめ決定しておいてください。
- Webブラウザからサーバーにアクセスし、[Movable Typeにサインイン]をクリックします(画面7)。
- 「Movable Typeへようこそ」画面が表示されるので、使用言語に日本語を選択し、[開始]をクリックします(画面8)。
- 「システムチェック」画面で「必要なPerlモジュールは揃っています。」が表示されていることを確認し、[次へ]をクリックします(画面9)。
- 「データベース設定」画面では、データベースの種類に「MySQL」を選択するとともに以下の情報を入力して、[接続テスト]をクリックします(画面10)。
項目 | 入力する情報 |
---|---|
データベースサーバ | localhost |
データベース名 | mt |
ユーザー名 | root |
パスワード | root.my.cnf作成時に指定したもの。root.my.cnfファイルをアップロードし忘れたか、パスワードを失念した場合には、/root/.my.cnfファイルを開いてパスワードを確認することができます。 |
- 「データベースの設定を完了しました。」と表示されるので、[次へ]をクリックします(画面11)。
- 「メール設定」画面が表示されるので、Movable Typeが送信するメールの差出人として使用するメールアドレスを入力し、メール送信プログラムに「Sendmail」を選択し、[テストメールを送信]をクリックします(画面12)。
- 「テストメールが送られるメールアドレス」の入力画面に遷移するので、受信可能なメールアドレスを入力して[送信]をクリックします(画面13)。
- メールが届いたことを確認した後(画面14)、「メール設定を完了しました。」画面で[次へ]をクリックします(画面15)。
- 「Movable Type Proの設定を完了しました。」画面が表示されるので[次へ]をクリックします(画面16)。
- 「アカウント設定」画面では以下を入力し、[次へ]をクリックします(画面17)。
項目 | 入力する情報 |
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ユーザー名 | 任意のもの |
表示名 | 任意のもの(日本語使用可) |
電子メール | (自身のメールアドレス) |
使用言語 | 日本語 |
パスワード | (任意のもの) |
- 「最初のウェブサイトを作成」画面では以下を入力し、[インストール]をクリックします(画面18)。
項目 | 入力する情報 |
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ウェブサイト名 | (任意のもの) |
ウェブサイトURL | http://IPアドレスまたはホスト名/ (インストール後のホスト名変更はお勧めしません) |
ウェブサイトパス | /var/www/html(変更しないでください) |
テーマ | (任意のもの) |
タイムゾーン | (サーバーのタイムゾーンと合わせる) |
- 「インストールを完了しました!」が表示されたら[Movable Typeにサインイン]をクリックします(画面19)。
- 画面20のようにユーザーダッシュボードが表示されれば、ブログやWebサイトを公開する準備ができました。お疲れ様です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回の一撃シェルスクリプトではWebサーバー、DBサーバーの構築からCMSのインストールまでを一気通貫に行いました。その過程では、URLから文字列を捕まえて加工したりする場面がたくさんありました。awkやsedは非常に多機能で、なかなかすべてを覚えるのは難しいかと思いますが、一撃シェルスクリプトを通じて応用していただければ幸いです。