最新のWeb開発
今週のASP.NET 5プレビューには、さらに優れたWebアプリケーションが構築できるすばらしい開発機能が他にも数多く含まれています。
動的開発
Visual Studio 2015では、動的コンパイルを活用して合理化された開発方法を提供します。もう変更する度にアプリケーションをコンパイルする必要はありません。その代わり、(1)コードを編集し、(2)変更を保存し、(3)ブラウザを更新すると、(4)変更内容は自動的に表示されます。
コンパイル言語の利点を犠牲にすることなくインタプリタ言語の作業を行うという感じで、開発をお楽しみ頂けると思います。
また、ASP.NET 5のプロジェクトで作業するために他のコードエディタを使用することも可能です。Visual Studioのユーザーインターフェイス内のすべての機能は、クロスプラットフォームのコマンドライン操作と一致しています。
一般的なWeb開発ツール(Bower、Grunt、Gulp)との統合
さらにVisual Studio 2015のすばらしい機能にBower、Grunt、Gulpのビルトインサポートがあります。これらはすべてWeb開発者向けのツールキットには含まれているべき人気のオープンソースツールです。
- Bowerは、JavaScriptとCSSライブラリがどちらも含まれた、クライアント側ライブラリ用のパッケージマネージャです。
- GruntとGulpはWeb開発のワークフローを自動化するためのタスクランナーで、LESS、CoffeeScript、TypeScriptファイルのコンパイルや、JSLintの実行、JavaScriptファイルの縮小化などのタスクに使用できます。
Bower
ASP.NETプロジェクトにJavaScriptライブラリを追加する場合、bower.json設定ファイルに直接追加します。
Visual Studioは、利用可能なパッケージ一覧をIntelliSenseで表示するようになりました。次回ソリューションを開く時、Visual Studioは自動的に不足しているすべてのパッケージを復元するので、ソース管理でパッケージをチェックする必要はありません。
サーバー側のパッケージの場合は、まだNuGetパッケージマネージャを使用します。
Grunt
最近のWeb開発では、アプリを構築するために、LESS、TypeScript、CoffeeScriptファイルのコンパイル、lintの実行、JavaScriptの縮小、JSの単体テストの実行など、多くのタスクを管理する必要があります。それぞれチームには、使用している特定のツールに応じた独自の要件があると思います。タスクランナーは、これらのタスクを簡単に管理および調整できます。Visual Studio 2015は、2つの人気のタスクランナーであるGruntとGulpをサポートします。
例えば、LESSファイルをコンパイルするためにGrunt を使用する場合、package.jsonにサードパーティのGruntプラグインであるgrunt-contrib-lessを追加するだけです。
ビルドステップ(ビルド前、ビルド後、クリーン、ソリューションを開く)にタスクをバインドするためには、Visual Studio 2015で新しいタスクランナーエクスプローラーを使用してください。
これにより、プロジェクト内の一般的タスクを非常に簡単に自動化でき、それらは、自分のためだけでなく、チームプロジェクト全体においても動作します。
簡素化された依存関係の管理
ASP.NET 5では、NuGetパッケージを追加することで依存関係を管理しています。NuGetパッケージマネージャを使用するか、単純にプロジェクトで使用しているNuGetパッケージとバージョンを示すJSONファイル(project.json)を編集することも可能です。project.jsonファイルは扱いが簡単で任意のテキストエディタで編集できるので、アプリがクラウドに展開されている場合でも依存関係を更新できます。
project.jsonファイルは、以下のようになっています。
Visual Studio 2015では、IntelliSenseで依存関係として追加できる利用可能なNuGetパッケージを見つけることができます。
また、Intellisenseでは利用可能なバージョンも認識できます。