5. 共通モジュールを使ってみる
ieManagerは、Internet Explorerを操作して指定したURLのWebページを開いたり、WebページからHTMLを取得したりするための共通モジュールです。
ieManagerは、著者が所属する「フリープログラミング団体 いかちソフトウェア」のWebサイトからダウンロードすることができます。
ieManagerのメンバ一覧
具体的には、次のような機能を実装しています。
Messageプロパティ
エラーなどのメッセージを返します。
object.Message
OpenPageメソッド
指定したURLをInternetExplorerで開きます。正常に開くことができた場合は真(true)を返します。正常に開くことができなかった場合は、偽(false) を返します。
object.OpenPage(strURL)
パラメータ
- strURL:InternetExplorerで開きたいURLを指定します。
GetTextDocumentメソッド
指定したURLのテキストを返します。正常にテキストを取得できた場合は、真(true)を返します。正常にテキストを取得できなかった場合は、偽(false)を返します。
object.GetTextDocument(strURL, strText)
パラメータ
- strURL:テキストを取得したいURLを指定します。
- strText:取得したテキストを返します。
GetHtmlDocumentメソッド
指定したURLのHTMLを返します。正常にHTMLを取得できた場合は、真(true)を返します。正常にHTMLを取得できなかった場合は、偽 (false)を返します。
object.GetHtmlDocument(strURL, strHtml)
パラメータ
- strURL:テキストを取得したいURLを指定します。
- strHtml:取得したHTMLを返します。
例えば、指定したWebページをInternet Explorerで開くには、次のメソッドを実行するだけです。
OpenURL targetURL
- targetURL:対象となるURL
前述のクラスをインポートするための記述を追加すると、全ソースコードは次のようになります。
Option Explicit
'--------------------------------------------------------------------------------
'<<< 共通モジュール インポート >>>
Dim fso
Set fso = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
Function Include(ByVal strFileName)
Include = fso.OpenTextFile(strFileName, 1, False).ReadAll()
End Function
Execute Include(".\common\ieManager.vbs") 'Internet Explorer操作クラス
Set fso = Nothing
'--------------------------------------------------------------------------------
'HTMLを取得するWebページのURLを定義します。
Const TARGET_URL = "http://www.ikachi.org/"
'Internet Explorer操作クラスのインスタンスを生成します。
Dim iem
Set iem = New IEManager
'指定したURLを開きます。
iem.OpenURL TARGET_URL
'Internet Explorer操作クラスのインスタンスを解放します。
Set iem = Nothing
共通モジュールをインポートする部分のプログラムを除けば、いともかんたんにインターネットエクスプローラーを使ってWebページを操作できることがおわかりいただけるかと思います。
共通モジュールをインポートする部分も、コピーして共通モジュールを使用するスクリプトに貼り付けるだけです。
その他のieManagerのメソッドやプロパティに関する使い方については、"ieManager.vbs"と一緒に同梱されている"ieManager_howto.vbs"をご覧ください。
6. まとめ
このように、VBScriptといえども共通モジュールを有効的に活用することで、開発の効率を上げることができます。予め様々な業務に応じた共通モジュールを多く持ち歩けば、それだけ開発の効率を上げることができるでしょう。
次回は、データベースを取り扱う共通モジュールを紹介したいと思います。
7. 参考資料
- 『Windows自動処理のためのWSHプログラミングガイド』(著者:五十嵐貴之、発売日:2009年06月、発売元:ソシム)
- フリープログラミング団体 いかちソフトウェア
