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Xamarinで作るAndroid/iOSアプリ

Xamarinを始めよう ~テンプレートをビルドする~

Xamarinで作るAndroid/iOSアプリ 第2回

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初めてのアプリを作る - Mac編

 Xamarin Studioを使用すれば、Mac上でiOSアプリとAndroidアプリを開発することができます。また、iOSアプリ開発の際にXcodeを使う必要はありません(注:storyboardやxibはファイルの互換性があるためXcodeを使って編集することもできます)。

 それでは早速、Xamarin Studioを使ってみましょう。今回はテンプレートをそのまま実行するだけですが、次回以降ではより具体的なXamarinの使い方を紹介していきます。

 Xamarin Studioを起動し、メニューから[ファイル]→[新規]→[ソリューション]を選択します。

 表示された新しいプロジェクトダイアログで[Multiplatform]→[Native(iOS, Android)]→[App]→[Cross-Platform]→[Single View App]を選択し、[Next]ボタンをクリックします。なお、今回はApp NameをApp1としました。

 その他の設定はデフォルトのままで構いません。

Single View Appを選択する
Single View Appを選択する
App Nameを設定する
App Nameを設定する

 このMultiplatformテンプレートには、iOS/Android/そしてポータブルクラスライブラリ(PCL)の3つのプロジェクトで構成されるソリューションが作成されます。

3つのプロジェクトからなるソリューション
3つのプロジェクトからなるソリューション

Hello Xamarin.iOS!

 それでは、App1.iOSをビルドして実行してみましょう。

 Xamarin Studioのソリューションで、App1.iOSの右クリックメニューから[スタートアッププロジェクトとして設定]を選択します。

「スタートアッププロジェクトとして設定」メニュー
「スタートアッププロジェクトとして設定」メニュー

 続いて、画面上部でターゲットデバイスを設定します。今回は[Simulator]→[iPhone 6s iOS 9.3]に設定しています。

ターゲットデバイスを選択する
ターゲットデバイスを選択する

 アプリケーションを実行するには、画面上部の実行ボタンをクリックします。

アプリケーション実行ボタン
アプリケーション実行ボタン

 実行ボタンをクリックすると、アプリをビルドする→シミュレーターを起動する→シミュレーター上のiOSにアプリをインストールする→アプリを起動する、という流れでアプリの実行が開始されます。

iPhoneシミュレーターの画面例
iPhoneシミュレーターの画面例

 「Single View App」テンプレートで作成されたアプリは、真っ白の背景に「Hello World, Click Me!」とだけ書かれたアプリとなっています。この文字部分をクリック(タップ)するとメッセージが変化します。

Hello Xamarin.Android!

 続いてApp1.Droidをビルドして実行してみましょう。

 Xamarin StudioのソリューションでApp1.Droidの右クリックメニューを開き[スタートアッププロジェクトとして設定]を選択します。

「スタートアッププロジェクトとして設定」メニュー
「スタートアッププロジェクトとして設定」メニュー

 続いて、画面上部でターゲットデバイスを設定します。以下では[Virtual Devices]→[Android_Accelerated_x86(API 23)]に設定しています。

ターゲットデバイスを選択する
ターゲットデバイスを選択する

 画面上部の実行ボタンをクリックすると、アプリケーションが実行されます。

アプリケーション実行ボタン
アプリケーション実行ボタン

 実行ボタンをクリックすると、アプリをビルドする→シミュレーターを起動する→シミュレーター上のAndroidにアプリをインストールする→アプリを起動する、という流れでアプリの実行が開始されます。

Androidエミュレーターの画面例
Androidエミュレーターの画面例

 「Single View App」テンプレートで作成されたアプリは、真っ黒の背景に「HELLO WORLD, CLICK ME!」と書かれたボタンが配置されています。このボタンをクリック(タップ)するとメッセージが変化します。

まとめ

 本記事では、Xamarinを使って初めてのアプリを作成しました。次回からは実際にC#を使ってAndroidおよびiOSアプリを作成していきます。

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この記事の著者

青柳 臣一(アオヤギ シンイチ)

Twiter: https://twitter.com/ShinichiAoyagi中学生のころにプログラミングの楽しさを知り、それ以来趣味として仕事としてプログラミングに関わるようになる。23才のときに株式会社ディーバを設立。CADソフトウエア、給水設備監視システムなどのオリジナルソフトの開発、また、さま...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/9620 2016/10/12 14:00

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