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データ送信仕様Measurement Protocolを理解して活用する

Googleアナリティクス API徹底活用入門 第3回

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2017/02/17 14:00

目次

Measurement Protocolとは(2)

利用と確認

 Googleアナリティクスのリアルタイムレポートで結果を確認してみましょう。Measurement ProtocolのHTTPリクエストを、以下のように記述します。

https://www.google-analytics.com/collect?v=1&t=pageview&tid=UA-XXXXXXXXX-1&cid=12345&dp=%2Fhome%2FMeasurement%2F

 「tid=UA-XXXXXXXXX-1」の箇所はGoogleアナリティクスのプロパティにおけるトラッキングIDを入れる必要があります。

リアルタイムレポート確認
リアルタイムレポート確認

 上図のように「リアルタイム」>「イベント」のレポートでデータが確認できれば成功です。

 以下、仕様について詳細を解説していきます。

クライアントIDとユーザーID

 パラメータとして必須のクライアントIDの他に、ユーザーIDがあります。少々わかりにくいので説明します。

 クライアントIDは、上述のようにウェブブラウザやモバイルデバイスなど送信元を識別するIDです。一方、ユーザーIDはクロスデバイスでユーザーを識別するために用いるIDです。

クライアントIDとユーザーID
クライアントIDとユーザーID

 上図のように、ClientIDはユーザーが同一でもユーザー接点の端末ごとに異なりますが、ユーザーIDはこのユーザーを1つのIDで識別します。ユーザーIDを用いるにはGoogleアナリティクスの設定画面より機能を有効にする必要があります。

 まずは、「管理」>「プロパティ設定」>「トラッキング情報」>「User-ID」と進み、ダイアログに従い機能を有効にします。

ユーザーID有効化
ユーザーID有効化

 ユーザーIDはシステムなどで生成したユーザー固有なテキストを設定できます。ただし、IDにメールアドレスなどの個人情報を使うことはできません。また、機能を有効にする際は、User-IDに関するポリシーに同意する必要があります(そこで設定できる情報に関する記載もあります)。ユーザーIDについての詳細はヘルプを参照してください。

ヒットタイプ別のパラメータ設定の例

 ヒットタイプ別に、パラメータ設定の例を説明します。

ページビュー

 ヒットがpageviewの場合、「dl」または 「dh + dp」の組み合わせのいずれかを指定する必要があります。

dl:ドキュメントの場所の URL
  • 例:dl=http%3A%2F%2Fsample.com%2Fhome%3Fkey%3Dvalue

 URLにはURLエンコードを行った値を指定します。上の値は「http://sample.com/home?key=value」です。

dh:ドキュメントのホスト名
  • 例:dh=foo.com

 コンテンツがホストされているホスト名を指定します。

dp:ドキュメントパス
  • 例:dp=%2Ffoo

 ページの URL のパス部分を「/」で始めます。

 例えば、「フィーチャーホンで"http://sample.com/foo"というページを閲覧した」という行動を捕捉する場合、以下のように設定します。ここではカスタムディメンション(後述)のパラメータを用いて、フィーチャーホン利用を明示しています。

t=pageview&dl=http%3A%2F%2Fsample.com%2Ffoo&cd1=FeaturePhone

イベント

 イベントを指定する場合は「イベントカテゴリ」「イベントアクション」が必須項目になります。

ec:イベントカテゴリ
  • 例:ec=videos

 最大150バイト、空白は不可です。

ea:イベントアクション
  • 例:ea=play

 最大150バイト、空白は不可です。

 例えば、「実店舗でインタラクティブな動画再生機器をユーザーが再生した」という行動を捕捉する場合、以下のようにリクエストのパラメータを設定します。

t=event&ec=videos&ea=play

 その他のパラメータについては、こちらを参照してください。

検証方法

 パラメータが正しいかどうかを検証する方法を紹介します。

Hit Builder

 オフィシャルのツールであるHit Builderで検証が行えます。

[Hit Builder画面
[Hit Builder画面

 必須パラメータなどを入力するフォームがあるので、このフォームを埋めるだけでデータ送信のためのHTTPリクエストを生成できます。

検証サーバー

 本番環境で利用するURL「https://www.google-analytics.com/collect?」にdebugを付加したURL、「https://www.google-analytics.com/debug/collect?」が検証サーバーのURLになります。以下のURLをブラウザに貼り付けて実行してみてください。

https://www.google-analytics.com/debug/collect?v=1&t=event&tid=UA-12356-1&cid=12345&ec=email&ea=open

 以下のようなテキスト(JSON)が表示されます。

{
  "hitParsingResult": [ {
    "valid": true,
    "parserMessage": [ ],
    "hit": "/debug/collect?v=1\u0026t=event\u0026tid=UA-12356-1\u0026cid=12345\u0026ec=email\u0026ea=open"
  } ],
  "parserMessage": [ {
    "messageType": "INFO",
    "description": "Found 1 hit in the request."
  } ]
}

 検証サーバーと本番用サーバーには、以下の違いがあります。

  • 実際にはデータがサーバーに格納されない
  • JSONのレスポンスが返ってくる

 通常のパラメータ確認ではHitBuilderが便利ですが、システム上でテストの自動化を行うなどの場合、検証サーバーの利用が便利です。


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著者プロフィール

  • WINGSプロジェクト 西 潤史郎(ニシ ジュンシロウ)

    <WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きた...

  • 山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

    静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。 主な著書に「入門シリーズ(サーバサイドAjax/XM...

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