fsck [-F FSTYPE] [-m] [-y|-n][FILESYSTEM] [Solaris]
fsck [-y|-n][FILESYSTEM] [FreeBSD]
fsckコマンドは、ファイルシステムの状態をチェックします。チェックにより異常が認められた場合には修復を行います。
- ① -t FSTYPE [Linux]
- チェックするファイルシステムのタイプをFSTYPEで指定します。
- ② -F FSTYPE [Solaris]
- チェックするファイルシステムのタイプをFSTYPEで指定します。
- ③ -A [Linux]
- ファイル「/etc/fstab」で定義されているファイルシステムすべてをチェックします。
- ④ -m [Solaris]
- チェックのみを行い、異常が発見されても修復しません。
- ⑤ -y
- 修復の際に出される質問に、すべて「y」(はい)で答えることにします。
- ⑥ -n
- 修復の際に出される質問に、すべて「n」(いいえ)で答えることにします。
- ① FILESYSTEM
ファイルシステムのチェックまたは修復を行うファイルシステムの特殊ファイル名を指定します。省略した場合は、システムに登録されているファイルシステムすべてを対象として実行します。
# fsck /dev/hda3
「/dev/hda3」のファイルシステムをチェック
fsck 1.27 (8-Mar-2002)
e2fsck 1.27 (8-Mar-2002)
/dev/hda3 is mounted
WARNING!!! Running e2fsck on a mounted filesystem may cause
SEVERE filesystem damage.
Do you really want to continue (y/n)? y
本当に実行してもよいかの問い合わせ
「y」を入力すると実行
/: recovering journal
/: clean, 217656/1406272 files, 1094397/2807358 blocks
エディタなどで、ファイルを更新したり容量の小さいファイルの複写などを行う場合、データはすべて直接ディスクに書き込むのではなく、いったんメモリ上に格納され、ある程度かたまった時にまとめてディスクに格納されます。ここで停電が発生したとしましょう。コンピュータの電源は瞬時に切断され、本来ディスクに書かれるべきデータがメモリ中に残ったままで電源がおちるのでファイルシステムの不整合(使用領域のサイズと空領域サイズの矛盾など)が生じます。これは、UNIXに限ったことではなくWindowsでも同じです。Windowsでは、こんな時scandiskコマンドを実行しますが、UNIXではfsckコマンドを実行するのです。
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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