- 講演資料:サーバレスにおける開発プロセス戦略
はじめに
当ディスカッションに参加した登壇者は計4名。モデレータを務めたのは株式会社セクションナイン 代表取締役社長、およびコミュニティ「Serverless Community(JP)」の主催を務める吉田真吾氏です。Serverless Communityの参加者は250人を数え、昨年10月に開催された「ServerlessConf Tokyo」も多くの注目を集め、盛況のうちに幕を閉じました。
株式会社ミクシィ ヴァンテージスタジオ 新規事業推進室の生井智司氏は、自身が開発に携わった「家族アルバム みてね」の一部でAWS Lambdaを利用。アップロードされた画像のサムネイル生成などに活用しました。株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレスの相馬賢司氏は訪日外国人向けのWi-Fiサービス「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」で、サーバレスアーキテクチャを利用したシステム構築に携わりました。株式会社日本経済新聞社 デジタル編成局 編成部 猪飼大志氏は、ServerlessConf Tokyoで「日経電子版」のアプリ「紙面ビューアー」について語ったセッションが大きな反響を呼びました。その縁もあり、当ディスカッションへの参加が実現しました。
サーバレスの定義
まず、吉田氏は「サーバレスの定義」について「別にサーバをなくそうという話ではなく、サーバの調達モデルが“所有”から“利用”に変わる。さらに調達のリードタイムがどんどん短くなることにより、開発者はサーバを意識する必要がなくなる、そんな世の中になっていくだろう――そういう意図があっての“サーバレス”です」と、解説しました。
さらに吉田氏は、当ディスカッションについて「Functional SaaSではなくFaaS(Functon as a Service)の話題に特化し、かつ登壇者全員がAWSユーザーなのでAWS Lambdaでの事例になる」と前置きしました。その上で、「サーバレス開発のプロセス作りの第一歩とし、自分のプロジェクトでの問題を解決するヒントになれば」とコメントしました。