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TreeView for WinFormsで高機能なツリービューを実現

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TreeView for WinFormsの特徴[3]

列を持ったツリービュー表示

 C1TreeViewでは、項目ごとに複数の列を持つことができます。

 2列目に各クラスの生徒数を表示する列を追加します。

列を追加
列を追加

 以下のように総生徒数を返すcountプロパティを追加します。

総生徒数を返すプロパティを追加する
public class Class
{
    // クラス名
    private string _name;

    public string name
    {
        get { return _name; }
        set { _name = value; }
    }

    private BindingList<Student> _studentList = new BindingList<Student>();

    public BindingList<Student> studentList
    {
        get { return _studentList; }
        set { _studentList = value; }
    }

    // 総生徒数を返す
    public int count
    {
        get{ return studentList.Count; }
    }
}

 列(column)を追加し、追加した列に総生徒数を表示するように指定します。

総生徒数を表示する列を追加する
// 列の指定を一旦クリアクリア
c1TreeView1.Columns.Clear();

C1TreeColumn clumn1 = new C1TreeColumn();
clumn1.HeaderText = "クラス";
c1TreeView1.Columns.Add(clumn1);

C1TreeColumn clumn2 = new C1TreeColumn();
clumn2.HeaderText = "総生徒数";
clumn2.DisplayFieldName = "count\\count";
c1TreeView1.Columns.Add(clumn2);

カスタムノード

カスタムノードの実行結果
カスタムノードの実行結果

  カスタムノードの機能を利用すると、ノードの表示をカスタマイズすることができます。

 カスタムノードの設定は、CustomContentPresenterを継承したクラスで表示内容を定義します。

 CustomContentPresenterを継承したクラスは、以下のメソッドをオーバーライドすることで固有の表示を定義します。

ToolTipText ツールチップの表示を指定します
SetStyle スタイルを定義します
SetValue 各ノード毎のデータを指定します
SetFormat フォーマットを指定します

 CustomContentPresenterを継承した、以下のようなクラスを用意します。

カスタムノードの見た目を定義したクラス
public class SampleCustomNode : CustomContentPresenter
{
    // 階層1
    private TextElement _text1;
    private ImageElement _img1;

    private RowPanel _rowPanel;

    // 階層2
    private TextBoxElement _text2;

    public SampleCustomNode()
    {
        // 階層1の初期化
        _text1 = new TextElement();
        _text1.Style = new Style();

        _img1 = new ImageElement();
        _img1.Style = new Style();
        _img1.Size = new Size(45, 45);

        _rowPanel = new RowPanel();
        _rowPanel.Children.Add(_text1);
        _rowPanel.Children.Add(_img1);

        _rowPanel.Style = new Style();
        _rowPanel.Style.VerticalAlignment = Alignment.Center;

        // 階層2の初期化初期化
        _text2 = new TextBoxElement();
        _text2.Style = new Style();
    }

    public override string ToolTipText
    {
        get
        {
            return this.ToString();
        }
    }

    public override void SetStyle(TreeNodeCellStyles styles)
    {
        // 階層1
        _text1.Style.Margins = new Thickness(1);
        _text1.Style.Font = new Font("Calibri", 10, FontStyle.Bold);

        _img1.Style.ImageScaling = ImageScaling.Scale;
        _img1.Style.ImageAlignment = ImageAlignment.CenterCenter;

        // 階層2
        _text2.Style.Font = new Font("Calibri", 10, FontStyle.Bold);
        _text2.Style.HorizontalAlignment = Alignment.Center;
        _text2.Style.VerticalAlignment = Alignment.Center;

    }

    // 各ノードに利用するデータを設定する
    // 引数のobjectは表示に利用するデータが渡される。
    public override void SetValue(object value)
    {
        // 階層1なら
        if (Node.Level == 0)
        {
            _text1.Text = (string)value;
            _img1.Image = Image.FromFile("logo.png");

            Child = _rowPanel;
        }
        // 階層2なら
        else
        {
            _text2.Text = (string)value;

            Child = _text2;
        }
    }

    public override void SetFormat(string str)
    {
    }
}

 上記のSampleCustomNodeクラスを1列目の見た目に設定します。

1列目のカスタムノードに指定する
c1TreeView1.Columns[0].CustomContentPresenter = new SampleCustomNode();

まとめ

 TreeView for WinFormsはツリービューに必要な基本的な機能に加えて、ツリービューの表示に複数列を用いることができ、それぞれの列の表示を柔軟にカスタマイズできます。

 高機能なツリービューを自社で開発するのは大変です。本記事で紹介したTreeView for WinFormsを利用し、開発コスト・開発期間の短縮に活かしてみてください。

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この記事の著者

西村 誠(ニシムラ マコト)

 Microsoft MVP Windows Platform Development。 Flash、PHPの開発経験もあり国産ECサイト構築フレームワーク「EC-CUBE」の公式エバンジェリストでもある。 ブログ:眠るシーラカンスと水底のプログラマー 著書:基礎から学ぶ Windowsストアアプリ開発

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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