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【デブサミ2019】セッションレポート (AD)

Amazon Alexaスキル開発を今すぐ始めよう――スキル内課金の日本上陸に向けてデベロッパーが押さえておくべきポイント【デブサミ2019】

【14-D-2】Alexaスキルで収益化を目指そう

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スキル内課金を利用する―Alexaスキルで収益を上げる方法(2)

 スキル内で利用できるゲーム、情報、音などのデジタルコンテンツを販売する際に活用できるのが、スキル内課金だ。あいにく日本ではまだ解禁されていないスキル内課金だが、米国のアカウントで米国向けのスキルを作って公開することは今でも可能となっている。

 スキル内課金では「買い切り型」「サブスクリプション」「消費型」の3つのタイプから選択してスキルに実装することができる。

買い切り型 一度アイテムを購入すると無期限で使い続けられるタイプ。
ex.ゲームの新しいステージ
サブスクリプション型 定期的に自動課金されるタイプ。更新しない場合はスキルから
「キャンセル」と言うだけで課金をストップできる。ex.定期購読
消費型 1回使い切りのタイプ。ex.ゲーム内で使用するコイン

 米国では買い切り型とサブスクリプション型は0.99〜99.99ドル、消費型は0.99〜9.99ドルの価格範囲が設定されている。「将来、日本を含め他国で導入される場合には、この設定は異なる場合がある」と畠中氏は話す。

 スキル内課金からの収益モデルとしては、スキルが売れた場合、デベロッパーには70%の金額が振り込まれる。Amazonがディスカウント設定した場合には、Amazonの取り分である30%から引かれるため、デベロッパーの取り分が70%から下がることはない。この数字も米国での例であるため、日本でリリースされるときには多少の数字変動がある可能性がある。

 「スキル内課金はSkill Connectionsの機能を使って実装されるため、決済周りに関してはデベロッパーのみなさんが作る必要はありません。詳しい情報は米国のサイトで公開されているので、これらの情報を入手したり、お手持ちのEchoで言語設定を変えて米国のスキルで課金のタイミングを研究してみたりするなど、日本上陸に備えて予習しておくと良いかもしれません」(畠中氏)

スキル内課金の日本上陸を待つのでは遅い

 スキル内課金が使えるようになることで、魅力的なコンテンツが増え、ユーザーが増えると、収益を得られるチャンスが広がる。その資金をもとにコンテンツに投資することで、好循環が生まれるのだ。

 そのために畠中氏は「今後、日本でもスキル内課金で収益が得られるようになる前提で、『音声ならではのユーザー体験とは何か』『繰り返し使ってもらえるスキルとはどんなものか』『音声ファーストでありつつも効果的にビジュアルを活用するにはどうすれば良いか』の3つのポイントについて熟考しておくべきだ」と語る。

 Alexaスキルをどんな人にどんな風に使ってもらいたいのか。Webやスマホに代替されるものであっては、意味がない。また、繰り返しスキルを使ってもらって収益を上げるには、「超便利」「やめられない」「習慣になる」といったポイントを押さえておくことも大切だ。

 最後に畠中氏は、米国の事例で得られたスキル内課金のベストプラクティスを下図の通り紹介した。

 「さまざまなデバイスにAlexaが搭載されてきた今、VUIを避けて通れない時代はすぐそこまで来ています。スキル内課金が日本に上陸する日をただ待っているだけでは、必ず後れを取ってしまう。まずは無料で使えるスキルを作り、実績を積んでおくべきです。Alexaスキルでの収益化に向けて、今から準備を始めましょう」(畠中氏)

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 アマゾンジャパン合同会社

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