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基礎からはじめるReact Native入門

Reactの基本を学ぼう~コンポーネントで動的な状態管理

基礎からはじめるReact Native入門 第4回

ライフサイクルを使って状態を更新する

 ユーザー操作を起点としたイベント以外にも、状態管理を行うのに適したタイミングがあります。それが、コンポーネントのライフサイクルです。ライフサイクルとは、コンポーネントが生まれてから死ぬまでの間に起こるさまざまな出来事を、メソッド呼び出しとして通知してもらえる仕組みのことです。例えば、次のものがあります。

  • コンポーネントのインスタンスが生まれる:constructor
  • コンポーネントがビューツリーに登録された:componentDidMount
  • コンポーネントが更新された:componentDidUpdate
  • コンポーネントがビューツリーから外される:componentWillUnmount

 ライフサイクルの全体については、公式ドキュメントの次のページで詳しく解説されています。

 本節では、ライフサイクルを使って状態管理をしてみましょう。題材としては、1秒ごとに時刻表示を更新する、時計を作ります。

図4:時計アプリ
図4:時計アプリ

 ソースコードはリスト10のとおりです。

[リスト10]時計アプリ
// 省略
export default class App extends React.Component {
  constructor(props) {
    super(props);
    this.state = {
      date: new Date() // (2)
    };
  }

  componentDidMount() {
    this.timerID = setInterval(() => { // (4)
      this.tick();
    }, 1000); // 1秒おきに更新
  }

  componentWillUnmount() {
    clearInterval(this.timerID); // (5)
  }

  tick() { // (3)
    this.setState({ date: new Date() });
  }

  render() {
    return (
      <View style={styles.container}>
        <Text>現在時刻</Text>
        <Text>{this.state.date.toLocaleTimeString()}</Text>{/* (1) */}
      </View>
    );  
  }
}
// 省略

 このアプリは、次の方針で作りました。

  • setIntervalで1秒おきに画面を更新する
  • 画面を更新する際、その時点での最新時刻を表示する
  • コンポーネントが画面に表示されたらsetIntervalを始める
  • コンポーネントが画面から消えたらclearIntervalして更新を止める

 setIntervalの利用で難しいのは「いつ止めるのか」というところですが、今回はライフサイクルをうまく使って、止めるタイミングを作ることにします。

 (1)のようにrender内で現在時刻を表示したいので、コンストラクタの(2)でstatedateを持たせることにしました。初期値を入れてあるので、このコンポーネントがマウントされている間は、必ずthis.state.dateが存在していることになります。

 まずは、画面を更新する都度呼ばれる関数として、(3)のtickメソッドを作りました。呼び出されるたびに最新時刻をstateに登録しなおします。

 コンポーネントが画面に一度表示されたタイミングでcomponentDidMountが呼ばれるので、tickメソッドを1秒ごとに呼び出し続ける関数を(4)でsetIntervalにセットしました。後で止めるときに必要になるtimerIDは、ひとまずクラスのプロパティとして登録しています。render内で使わないデータであれば、必ずしもstateに登録する必要はないのです。

 最後に、コンポーネントが画面から外れる前のタイミングでcomponentWillUnmountが呼ばれるので、(5)でclearIntervalを実行し、stateの継続的な更新を止めます。

 ライフサイクルに合わせて制御を行うことで、画面の初期化や処理の後始末を上手に行うことができます。慣れてきたら活用してみるとよいでしょう。

まとめ

 Reactそのものの基本について学んできました。ここで学んだ内容はブラウザ向けのReactアプリを開発する際にも有効です。次回は関数コンポーネントでもstateなどのリッチな機能を利用できる、フックについて解説します。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 中川 幸哉(ナカガワ ユキヤ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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