Keynote:Global Partner Summit

3日目は、Head of AWS Worldwide Channels and AlliancesのDoug Yeum氏が登壇し、パートナービジネスに関するアップデートを発表しました。エコシステムが巨大化し、AWSを取り巻くビジネスも非常に大きくなったことから、従来のようにユーザ企業が直接利用するだけでなく、パートナー経由でAWSを利用したり、AWSへの移行を支援するケースが増えており、エコシステムの維持拡大にはこうしたパートナー連携が必須の状況となってきています。SIerなどが取得するAPN Consulting PartnerとISVなどが取得するAPN Technology Partnerの両輪で、AWSへの移行やAWS上のソリューション提供を強化していくとのことでした。

まず、スタートアップ企業を支援するための新たなAPNとして、APN Global Startup Programの開始が発表されました。スタートアップ企業が、エンタープライズ向けの準備を迅速にできるようにAWSがさまざまな観点で支援するものとなります。

続いて、Dave McCann氏が登壇し、「AWS Marketplace」に関するエンハンスメントを解説しました。AWS Marketplaceは、ISVのような売り手(Seller)とユーザ企業のような買い手(Buyer)をつなぐ仕組みであり、7,000以上の商品と1,500以上のSellerが存在しています。SellerとBuyerの間で価格の交渉を実施するような仕組みを「Seller Private Offers for all ISVs」として従来のInvitationベースではなく、すべてのISVが利用できるようになると発表しました。

ここで、Worldwide Public Sector VPのMax Peterson氏が登壇し、年間70%売上が伸びている公共分野向けのAWSの取り組みについて説明しました。日本でも2018年にデジタルガバメント実行計画が発表され、公共分野におけるクラウド利用が促進されています。公共分野におけるクラウド利用が伸びている状況を踏まえて、「AWS Public Safety & Disaster Response Competency」が新たに発表されました。すでにVerizonなど、17社が本コンピテンシーを取得しておりAWSが公共分野向けのCapabilityを認めています。

Doug氏から新しいAPNの最上位認定である「APN Premier Consulting Partner」となった21社が発表されました。日本からはSCSKが新たに認定され、合計9社となっています。APNは認定されているリージョンがあり、日立は北米のAPN Premier Consulting Partnerとなっているようです。自社のパブリッククラウドを積極的に展開しているIBMが新たに認定されているのは非常に興味深く感じました。RedHatを買収し、ハイブリットクラウド戦略へシフトしているIBMとしてはAWSとの連携も強化していくのかと推測されますが、AWSのエコシステムの強大さを改めて認識させられました。

最後に、戦略的連携(Strategic Collaboration)の重要性についてDoug氏から説明がありました。従来のコンピテンシーベースの認定パートナー以外にも、AWSとして今後のビジネスを拡大する上で重要なパートナーと戦略的に連携し、クラウドベンダーとしての確固たる地位を築いていく狙いが感じられました。富士通とNTTデータが戦略的連携先として名前が挙がっていました。

